デビュー時代から東方神起の最年少だったチャンミン。多才な魅力に溢れる彼は、役者としても評価が高い。
実際に井筒和幸監督の映画『黄金を抱いて翔べ』で、北朝鮮のスパイで爆発物のエキスパート役を熱演。女装姿まで披露した演技で、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、日本放送映画藝術大賞の優秀新人賞、日本映画批評家大賞の新人男優賞などを受賞している。
そんなチャンミンが初めて時代劇に挑戦した作品が『夜を歩く士<ソンビ>』だ。
同作は、悪に立ち向かう男たちの壮大な愛と戦いを描いたファンタジー・ラブロマンスで、チャンミンが演じたイ・ユンは王位継承者、つまり世子だ。
遊郭や春画を好む遊び人を装っているが、実際は知性的な人物。そんなギャップをどう演じるのかが注目を集めた。
「時代劇は初めてだったので、口調など最初から最後まで難しいことばかりでした。今までの時代劇を改めて見ながら参考にして、自分がドラマの衣装を着てセット場に立ったらどんな感じなのかを想像しました」とは本人の談。
さすがのチャンミンも悩みは尽きなかったようで、時代劇経験の豊富な共演のイ・ジュンギに、いろいろ質問しながら演技に打ち込んだそうだ。
イ・ジュンギは、そんなチャンミンの姿勢についてこう話している。
「演技の経験は多くありませんが、自身が最大限この作品に溶け込もうとする姿勢が素晴らしかったです。東方神起といえば歌手としてアジアの大きな星なのに現場では新人俳優のような姿勢で臨んでいました。これほど愛されるにはちゃんと理由があるんだなと思ったほどです」
客観的な役者チャンミン評にも耳を傾けてみよう。
「『夜を歩く士<ソンビ>』はシム・チャンミンという演者を残した」と題した記事を掲載した韓国メディアは、チャンミンの堂々とした演技を絶賛した。
アイドル出身の役者には演技力不足の指摘が付きものだが、チャンミンの場合は、まったくと言っていいほど指摘がなかったと強調したのだ。
そして、「(チャンミンは)イ・ジュンギ、イ・スヒョクなど年齢が近い出演者たちはもちろん、大先輩であるイ・スンジェとも自然な演技を見せた。劇中は祖父と孫の関係で、対立する場面も多かったが、チャンミンは年齢と経験が豊富なイ・スンジェに負けないように、現場で休むことなく役の研究を重ねたという」と秘訣を解説した。
いずれにせよ、『夜を歩く士<ソンビ>』は役者チャンミンの評価を一段と上げた作品であることは間違いない。機会があれば、先入観なしに、ぜひ一度視聴することをオススメする。
生年月日:1988年2月18日
星座:みずがめ座
血液型:B型
身長:186cm
デビュー:2004年
出身校:建国大学
☆主な作品
『パラダイス牧場』(ドラマ、2011年)
『アテナ:戦争の女神』(ドラマ、2011年)
『黄金を抱いて翔べ』(映画、2012年)
『夜を歩く士<ソンビ>』(ドラマ、2015年)
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