毎週日曜日にNHKの総合テレビで放送されてきた『100日の郎君様』も、8月30日で最終回を迎える。
これまで第15話までの放送が終わっているが、最終回の第16話はド・ギョンスの演技に特別な関心が集まっている。
なにしろ、これまでのド・ギョンスは本当に多彩な演技を披露してきた。
たとえば、第1話から順に見てみよう。
・不幸な過去がトラウマとなり世子(セジャ)として不機嫌な表情ばかりしていた。
・命を狙われて記憶喪失になり、村人に大変身した。
・元が世子なので働くことを知らず、ダメな亭主と嘲笑された。
・狡猾な高利貸しに騙されて、高価なものを買って借金を背負ってしまった。
このあたりまでのド・ギョンスの役柄は、情けない場面が多かった。
しかし、そこから状況が変わっていく。中盤からはド・ギョンスの立場が前向きになったのだ。
・文筆や詩作の才能を大いに発揮した。
・見事な武術で妻のホンシムを救った。
・さらにホンシムに優しく愛情を注いだ。
このようにド・ギョンスの役柄に見栄えがある場面が増え、彼も自信満々の表情を随所に見せた。それにつれて、ド・ギョンスの明るい笑顔に胸を高鳴らせた視聴者も多かったことだろう。
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そして、ドラマの終盤では、朝鮮王朝の世子として正念場を迎えることになり、ド・ギョンスも迫真の演技を見せるようになった。
その際、ストーリーの上では、2つの課題を克服しなければならなかった。
1つは、悪徳高官のキム・チャオンを絶対に倒さなければならないということだ。つまり、悪役に負けられないのだ。
もう1つは、初恋の人でもあったホンシム(ユン・イソ)と身分の違いを乗り越えて改めて結ばれなければならない。
この2つの課題が最終回に持ち越されたのであった。
果たして、ド・ギョンスは世子のイ・ユルとして『100日の郎君様』のクライマックスをどのように彩っていくのであろうか。
これまで、様々な七変化を見せて1人の男を演じきってきたド・ギョンスが、最後になって集大成となる究極の演技を魅せてくれる!
最終回を迎えてワクワクするような気持ちだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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