NHKの総合テレビで毎週日曜日に放送されている『100日の郎君様』は、いよいよ終盤に入ってきて大いに盛り上がっている。
ド・ギョンスが演じるウォンドゥクは、イ・ユルとして王宮に戻ってきた。そんな彼に深く関わってきたのが、キム・ソンホが演じるチョン・ジェユンだ。
このジェユンは漢城府(ハンソンブ)の役人として、イ・ユルがいなくなった疑惑についてずっと探っていた。
いわば、イ・ユルにとっては頼もしい部下であるのだが、それでもイ・ユルが穏やかでいられない理由があった。
それは、ジェユンがホンシム(ナム・ジヒョンが演じている)を愛しているからだ。いわば、イ・ユルとジェユンは恋敵の関係にある。
もちろん、イ・ユルは王朝のナンバー2である世子(セジャ)なので、漢城府の役人など目ではない。
しかし、恋愛の問題は肩書ではない。イ・ユルとしても嫉妬という感情が湧き上がってくるので、ジェユンのことを冷静には見られない。
今後はホンシムをめぐって、イ・ユルとジェユンがどんなライバル関係を作っていくのだろうか。そこが気になるところだ。
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ところで、ジェユンが所属している漢城府について説明しておこう。
朝鮮王朝には様々な官庁があったが、漢城府は都を統括するところだ。
朝鮮王朝の都は現在のソウルのことだが、当時は漢陽(ハニャン)と言った。しかも、漢陽は城郭によって囲まれていたので、漢城(ハンソン)とも呼ばれた。それによって官庁の名前が漢城府になっている。
漢城府は、漢陽の司法、行政、治安を担当した。
たとえれば、東京都庁と警視庁を合わせたような組織だった。それだけに権限は大きく、他の官庁からも一目置かれた。
その漢城府の役人なので、ジェユンもエリート中のエリートだ。
ジェユンは漢城府の有能な役人なので、ピンチに陥ったイ・ユルを必ずや助けてくれるだろう。クライマックスに向けてジェユンは本当に重要な人物となっていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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