東方神起のユンホといえば、ポップスの分野で世界的なスターだが、俳優としての才能も豊かで、存在感が際立っている。
それをじかに感じたのが、2017年10月30日に開かれたユンホ主演のドラマ『メロホリック』の制作発表会だった。
ソウル・永登浦(ヨンドゥンポ)区のタイムズスクエアのアモリスホールで開催されたのだが、ユンホが兵役の除隊後に初めてドラマに主演するということで大変な話題になっていた。
そして、制作発表会に現れたユンホは、演技に対して慎重な態度を見せながら、彼なりの自信を示して、周囲にいる人たちを納得させていた。
このドラマでは人間の心が読める超能力者に扮したのだが、難しい設定にも機敏に対応する幅広さを見せた。
「歌やダンスと違って演技をする機会はそれほど多くはなかったのに、才能がある人はすぐれた感性で自分の世界を作っていく」
そう心から実感したものだった。
そんなユンホを見ていて鮮明に思い出したのが、時代劇『夜警日誌』の演技だった。
このドラマは朝鮮王朝を舞台にして壮大なスケールで愛とロマンスを描くファンタジー時代劇である。
超能力を持った不良王子に扮したのがチョン・イルで、ユンホは王宮を守るために戦う武士のムソクを熱演していた。
物語の設定は多種多様だったが、ユンホが全力を尽くして若き武士を熱演して、本格的な時代劇にも仕上がっていた。
特に、ユンホの華麗な剣舞は迫力満点だった。
さすがに最高のステージを数多く披露してきたスーパースターだ。見事な剣舞には惚れ惚れした。
演技も堅実で、ソツがなかった。
そういう意味でも、ユンホにとって『夜警日誌』は、多くの経験を積むことができた時代劇だったことだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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