韓国tvNドラマ『テプン商事』(Netflixで配信中)でイ・ジュノが放送わずか2回にして、そのまなざし1つでお茶の間に強烈な感情の嵐を巻き起こした。
『テプン商事』が放送初週から熱い好評を集めている。イ・ジュノが演じるカン・テプンは、1997年のIMF危機の真っただ中で全てを失いながらも再び立ち上がる青年。第1週から笑いと涙、そして深い余韻を同時に届け、強烈な印象を残した。
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第1話では、イ・ジュノが自由とロマンの象徴だった90年代の青春カン・テプンを生き生きと描き出した。
ナイトクラブのステージで仲間たちと“アップストリート・ボーイズ”として登場し、音楽とリズムに身を委ねながら自分だけの世界を夢見る姿は、まさにあの時代の自由な若者そのものだった。
だが、IMFの寒波が襲うと、きらめいていた青春は一瞬にして崩れ去る。倒産の危機に立たされた会社を守るため、テプンは夢とロマンを封じ、現実に立ち向かう本物の社員として生まれ変わっていく。
何よりイ・ジュノは、わずかな目の動きだけで人物の温度を自在に変え、青春のすべての質感を完璧に表現した。自由な時代の瞳には輝きが、現実の壁に直面した瞬間には切実さが、そして喪失の場面では悲しみがそのまま宿っていた。
特に父カン・ジニョン(演者ソン・ドンイル)の突然の死を前に、現実を受け入れられない衝撃と申し訳なさが交錯し、涙すらこぼれないその目には複雑な感情が滲んでいた。その繊細な表現は視聴者にも痛いほど伝わった。
さらに、泣くべきか怒るべきか分からないほど混乱していたテプンが、父の“通帳の手紙”を見つけてから抑えていた想いを爆発させる場面では、お茶の間にも感情の嵐が吹き荒れた。「イ・ジュノのまなざしそのものが物語だ」という賛辞が集まったのも当然である。
また、第2話のエンディングでは、テプンが未収となる危険を防ぐため、生地を積んだまま大房繊維へ向かうトラックの前に身を投げ出した。その瞬間、雪が舞い始め、ひらひらと落ちる雪片は、彼の目にはまるで花びらのように見えた。
かつて、花がすぐに散ってしまうことをつまらないと言った幼い息子に、父は「花は散っているんじゃない。実を結ぶために、最善を尽くして勝とうとしているんだ」と語っていた。
テプンはその言葉を思い出し、涙の中で静かに微笑んだ。まるで今の自分が、嵐の中でも懸命に生き抜こうとしている証のようであった。
そして画面いっぱいに映し出された彼のまなざしには、涙と笑みが交錯する複雑な感情が宿り、深い余韻を残した。特にこのシーンでは、イ・ジュノ本人が歌うOSTが流れ、感情の密度をさらに高めていた。
脚本を手がけたチャン・ヒョン作家はこう語る。「カン・テプンという人物は、表現するのが容易ではないキャラクターである。花を愛するアックジョンのナンパ者でありながら、親孝行で優しくてハンサム。可愛らしさと男らしさの両方を兼ね備えねばならなかった。
難しいと思ったが、イ・ジュノ俳優がその難題を見事に成し遂げた」と称賛し、「初めて会った日に冗談めかして“国民の息子、国民の彼氏、国民の社長にならなきゃね”と言ったのだが、彼が本当にすべてを成し遂げているのを見て感服した」と絶賛を送った。
実際、イ・ジュノはわずか2話で、温かさと責任感、ロマンと現実感、そして笑いと涙までも内包した立体的な青春像を完成させた。
花のように咲く青春が実を結び、強く育っていく過程のなかで、彼は時代を生き抜く若者の熱い横顔を繊細に描き出したのである。
IMFという嵐の中でも倒れず、自分なりの方法で勝つことを学んでいくテプンの成長記、そしてイ・ジュノが作り上げる“国民のカン・テプン”に、さらなる期待が高まる。
イ・ジュノのまなざしと演技が、これからどのような“感情の台風”を巻き起こすのか注目が集まる『テプン商事』は、毎週土・日曜夜9時10分よりtvNで放送中である。
一方、11日に放送された第1話は、全国世帯平均視聴率5.9%、最高7.1%、首都圏世帯平均5.7%、最高7.1%を記録し、地上波を含む全チャンネルで同時間帯1位を獲得。さらに2025年韓国tvNドラマの中で初回視聴率1位を飾った。
2049ターゲット視聴率でも全国平均1.8%、最高2.4%を記録し、全チャンネル同時間帯で1位となった(ケーブル・IPTV・衛星を統合した有料プラットフォーム基準/ニールセンコリア調べ)。
(記事提供=OSEN)
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