Netflixシリーズ『魔法のランプにお願い』で、キム・ウビンが改めて“演技のうまい俳優”であることを強く印象づけた。
本作は、約1000年ぶりに目を覚ましたランプの精ジーニー(演者キム・ウビン)が、感情を失った人間ガヨン(演者ペ・スジ)と出会い、3つの願いをめぐって繰り広げるストレスゼロのファンタジー・ロマンティックコメディである。
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キム・ウビン演じるジーニーは、永劫の時を生きるランプの精であり、人間の堕落を試しながら、願いを自分の都合で叶える傲慢なサタン的存在だ。
ところが、983年ぶりに彼を呼び出した新たな主人ガヨンが、かつて自分をランプに封じた少女の生まれ変わりであることを知る。
ジーニーは彼女を堕落させようと甘い誘惑で願いを引き出そうとするが、「願いなんて必要ない」と微動だにしないガヨンとの“嫌悪ロマンス”の中で、命を懸けた賭けを始める。
キム・ウビンは、ずる賢さと純真さが共存するジーニーの多層的な魅力を存分に発揮し、視聴者を一瞬で虜にした。
長く伸ばした髪とクラシカルな衣装を完璧に着こなす圧倒的なビジュアル、そして超越的存在を見事に具現化するフィジカル。幻想的な世界観に調和する独特なコスチュームから、洗練された現代ファッションまで、毎回ビジュアル的な楽しさを添えている。
さらに、脚本家キム・ウンスク特有のリズミカルなセリフを、彼ならではの声のトーンと絶妙なテンポで完璧に再現。
「死者は生かせぬ、未来へも行けぬ。それ以外は、そなたの願いで全て叶うであろう」というシグネチャー台詞も、キム・ウビン自身が考案したジェスチャーとともに中毒的な魅力を放ち、視聴者の心を掴んだ。
非人間的な存在に生命を吹き込む表情演技とスケールの大きなアクションを融合させ、まさに“キム・ウビンにしか演じられないジーニー”を完成させたのである。
物語後半では前世エピソードが展開し、キム・ウビンの繊細で情感あふれる熱演が称賛を呼んだ。
心臓が高鳴る感覚すら知らず、戸惑いながらも恋に落ちていくジーニーの純粋で不器用な姿は、多くの視聴者の胸を温かく震わせた。愛する者を見つめる彼のまなざしには切なさとときめきが同居し、見る者を息を呑ませた。
そしてクライマックスでは、激情の演技が圧倒的な余韻を残した。
人間の願いを叶える万能の存在が、自分のたった1つの願いだけは叶えられず、人間に懇願する哀切な姿が胸を締めつけた。
傲慢さがもたらした悲劇の中で、愛する者を失い、慟哭するジーニーの絶叫はSNSやコミュニティ上で「『魔法のランプにお願い』の名場面」と絶賛されている。
ロマンチックコメディの軽妙さから、前世ロマンスの悲しみと絶望まで、両極の感情を自在に操り、再び“人生キャラクター”を生み出したキム・ウビン。
彼が作り上げた唯一無二の“キム・ウビン版ジーニー”に対し、惜しみない称賛の声が続いている。
(記事提供=OSEN)
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