待ち望まれていた時代劇版“人生最愛の男主人公”がついに登場した。ロマンスへと本格的に突入した『暴君のシェフ』でのイ・チェミンの熱演が、視聴者から熱い支持を集めている。
韓国tvNドラマ『暴君のシェフ』を通じて、ファンタジーロマンコメの理想像を体現したイ・チェミンの演技は反響を巻き起こしている。絶対味覚を持つ暴君イ・ホン(演者イ・チェミン)は権力を振るう君主であると同時に、孤独と傷を抱える人物だ。
イ・チェミンの深い眼差しと繊細な表現がキャラクターを立体的に仕上げ、瞬く間に人生キャラクターを更新。次世代ロマンコメの主役として存在感を確立した。
彼は、ファンタジーロマンス時代劇という新ジャンルをまとい羽ばたいた。くっきりとした顔立ちと完璧なビジュアルは視線を惹きつけ、優しくも切ない眼差しは物語の没入感を極大化させた。
母を思い出す場面では幼さの残る少年の顔を見せ、権威への抑圧を受ける場面では威厳ある君主の姿を放ち、人物への好感度を高めた。
イム・ユナ演じるヨン・ジヨンとの共演も視線を奪った。
初対面での対立の中でも緊張感とときめきを同時に生み出し、物語の温度を変えていった。時間が経つにつれて積み重なる2人のストーリーの中で、視聴者に胸の高鳴りをそのまま伝え、ドキドキ指数を上昇させた。
抑制の効いた感情表現でロマンスの緊張感を咲かせたイ・チェミン流ロコ(ロマンティックコメディ)の魅力に、多くの人が酔いしれた。
今回の作品は、イ・チェミンの演技の幅を確認できる新たな舞台でもある。青春ドラマで見せた初々しさとは異なり、『暴君のシェフ』では時代劇にふさわしい重厚なトーンと節度ある発声で安定感を加えた。
さらに“絶対味覚を持つ君主”という設定に相応しい多彩な表情演技を消化し、新鮮さを倍増。時代劇界のダークホースとして浮上し、主演俳優としての力量を余すところなく示した。
そもそも本作は、2025年初めにパク・ソンフンが降板を発表し、その後イ・チェミンが出演提案を受け前向きに検討した結果、主演が決定したという経緯がある。
急な主役交代により台本読み合わせなどのスケジュールが延期され、制作進行にも支障が避けられない状況だった。
パク・ソンフンの降板からわずか1か月後に撮影が始まり、相手役のイム・ユナよりも約3週間遅れてのクランクインとなった。しかし、イ・チェミンはこの緊迫した機会をしっかりとつかみ、自身の俳優キャリアに大きな飛躍の翼を広げたのである。
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