Prime Videoで配信されている『グッドボーイ』でキム・ソヒョンが演じているのは、元射撃選手のチ・ハンナだ。
彼女は中学時代から射撃において「天才少女」と呼ばれてきた。世界大会で数々のメダルを獲得してきたし、美貌に恵まれて芸能人にも負けないほどの人気者になった。しかし、同時に数々の批判を受けるようになり、ストレスが積み重なって引退に追い込まれた。
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将来の進路を考えているとき、警察がメダリストたちを特別採用する制度が誕生し、ハンナは志願した。彼女の父親も警察官だったし、同じように現場で一生懸命に働いて世の中の役に立ちたかった。しかし、警察ではマスコット的な扱いに終始するようになった。
現場で華々しく活躍したいと思っても、それはできない環境だった。結局は、遺留品の管理をせざるを得なかったのだ。しかし、転機が訪れた。特別採用されたメダリストたちを集めた強力捜査チームができて、ハンナもそこに加わった。
同じチームになったユン・ドンジュ(演者パク・ボゴム)は、以前からの知り合いだ。彼は、何かと言い寄ってくる。しかし、ハンナはいつも無視している。ドンジュは憎めない男だが、彼の口車に乗るわけにはいかないのだ。
さらに、同じく特別採用で入ってきたキム・ジョンヒョン(演者イ・サンイ)とも適度な距離感を保っている。彼からもいろいろな誘いがあるが、それを受けないようにしている。彼女にとっては、誰とも距離を保つことが大事なのだ。
そんな最中、預かっていた遺留品を奪いに悪党たちが自宅に押し掛けてきた。ハンナは、持ち前の射撃の腕で悪党たちを撃退した。そこからハンナの快進撃が始まる。彼女は警察でどこまで自分の力を発揮できるだろうか。
そんなハンナをキム・ソヒョンは笑顔も見せずに冷徹に演じている。その表現力はキラリと鋭く、恐ろしいほどに強さを秘めている。今後、キム・ソヒョンの並外れた存在感に大いに注目したい。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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