韓国でも大ヒットしたドラマ『100日の郎君様』。完全無欠の世子から突然記憶を失い“ダメ男”に転落したウォンドゥクと朝鮮最高齢の怨女(適齢期を過ぎた未婚女性)ホンシムのロマンスを描いたフュージョン時代劇だ。
韓国を熱狂の渦へと巻きこんだ新感覚の時代劇が今、日本でも話題を呼んでいる。
回を重ねるにつれ、徐々に膨らんでいく世子イ・ユル(ド・ギョンス)とホンシム(ナム・ジヒョン)の恋心が視聴者の心を掴んで離さない。
寝ても覚めても頭から離れないイ・ユルとホンシムの純情ロマンスがどのように展開されるのか、そしてウォンドゥクがどのように記憶を取り戻すのかなど、見どころが満載なのも『100日の郎君様』の魅力だ。
その魅力がいかんなく発揮され、急展開を見せた第8話を中心に前半をおさらいしたい。
記憶を突如失い、世子から“ダメ男”へと転落したイ・ユルもとい、ウォンドゥク(ド・ギョンス)。数多の事故を起こしてきたウォンドゥクだったが、今やホンシムの頼れる夫となり、2人で楽しさも憎しみも分かち合い、互いへの愛情を表している。
しかし、仲睦まじく過ごす夫婦の間に亀裂が入る。その原因はウォンドゥギの秘密——彼が記憶を失った世子だという事実だ。
思いもよらない真実が明らかになり、2人のロマンスに緊張が走る。自分と結婚したウォンドゥクが真の姿でないと知ったホンシムは衝撃を受ける。
しかし、ホンシムもまた、ユン・イソとして生まれながらも身を隠すために作り上げた偽りの姿。その現実に打ちひしがれたホンシムは、ウォンドゥクに「私が本当にホンシムであなたが本当にウォンドゥクだったら、今頃どうなっていたんだろう」と本音をこぼす。
悲しみの波が押し寄せる中、第9話の予告編ではキスシーンが公開され、2人のロマンスの行方に関心が集まった。
また、ウォンドゥクがどのように記憶を取り戻していくのかも、気になるところ。記憶喪失後、自分自身の存在に懐疑心を抱いていたウォンドゥクは、「私が恋をしていた男は約束をちゃんと守る人だったから」というホンシムの言葉に揺らぐ。