『善徳女王』に登場する「花郎」は史実ではどんな活躍を見せたのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『善徳女王』には、「花郎(ファラン)」と呼ばれる組織が登場する。ドラマの中では、チョン・ホビンが「花郎」の総指導者であるムンノを演じ、チョン・ノミンがミシルの情夫で「花郎」のソルォンに扮している。

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2人は、本作でとても迫力のある演技で注目を集めている。

新羅は覇を競った三国時代の中ではまだ強国とはいえず、高句麗(コグリョ)や百済(ペクチェ)と比べても劣勢だった。

それだけに、新羅は国力を高めるために人材の育成に力を注ぎ、その過程で若者たちの教育機関であった「花郎」が成長していったのである。

さらに言うと、この「花郎」を十二分に生かして新羅を強国に導いていったのが新羅第27代王の善徳女王(ソンドクヨワン)であった。

『善徳女王』
『善徳女王』には多く花郎(ファラン)が登場する(写真=(C)MBC)

生まれ変わった新羅

632年から647年に在位していた彼女は、即位したとき、高句麗や百済より劣勢だったので、中国大陸を支配していた大国の唐に協力を求めようとした。

しかし、唐は冷たかった。

せっかく善徳女王が使者を送っても、唐はこう言い放った。

「お宅の国は女が国王になっているので、他国に侮られているのだろう。ウチの王族を送るから、その王族を国王にしたらどうか。そうすれば、協力してあげよう」

このように唐に言われてしまった善徳女王。国内では、唐の言うとおりにしたほうがいい、という高官たちの意見も多かったが、善徳女王は悩んだ末に、結局は唐の申し出を断った。

そのうえで、国内の人材育成に徹底的に取り組むことを決意して、「花郎」を最大限に生かして若者たちを重要な任務に抜擢するようになった。

これが功を奏して新羅は強い国に生まれ変わり、やがては百済と高句麗を滅ぼして朝鮮半島を統一することに成功した。

9月5日に放送された第3話では、後に善徳女王となるトンマンが自分の出自を知らないまま砂漠でたくましく生きている様子が描かれていた。主人公である善徳女王の少女時代を演じたナム・ジヒョンの演技も見どころだが、同時に「花郎」の活躍にもぜひ注目してほしい。

文=大地 康

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