「韓国史の三大英雄」といえば世宗と李舜臣ともう1人は誰?

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韓国の歴史を見ていくと、もっとも偉大な英雄として、ハングルを作った朝鮮王朝4代王の世宗(セジョン)と「救国の英雄」と称される李舜臣(イ・スンシン)の名前がすぐに挙がる。この2人の名声はまさに永遠である。

とはいえ、もう1人を加えて「韓国史の三大英雄」を選ぼうとすれば、誰を加えればいいだろうか。

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それは、間違いなく高句麗(コグリョ)の19代王・広開土大王(クァンゲトデワン)だ。

彼は、韓国史でもっとも広い領土を拡大させた英雄として尊敬されている。

どんな人物だったのだろうか。

韓国・九里市にある広開土大王の銅像(写真=LEE WANBOK)

仏教の布教に熱心

本名は談徳(タムドク)と言った。ちなみに、広開土大王という名前は、死後に贈られた謚(おくりな)だ。「広い領土を切り開いた王」という意味が尊号には込められている。

この広開土大王は391年に17歳で高句麗の王に即位した。

当時は敵対する百済(ペクチェ)と激しい領土争いを繰り広げていた。

広開土大王は即位した翌年に4万の軍勢を率いて、百済に攻め込んで大勝利をあげた。

これを手始めに広開土大王は連戦連勝を続け、あっという間に高句麗の領土を飛躍的に広げた。

なぜここまで広開土大王は成果を出せたのか。

彼は頭脳明晰で戦略性に優れていて、相手の弱点をとことん突いて、味方を常に有利な状況に置くことが巧みだった。

さらに外交戦術も上手で、相手に和議を持ち込んで敵を懐柔することもうまかった。

こうした成果で、広開土大王は64個の城を落とし、1400余の村を領地にすることができたという。

本当に、英雄の名にふさわしい働きぶりだった。

それだけではない。

広開土大王が凄いのは、戦いで倒れた人たちを哀悼するために仏教の布教に熱心だったことだ。彼は仏教寺院をたくさん作り、民衆の安寧を祈り続けた。

これだけの大王でも、寿命だけはどうすることもできなかった。

彼は412年に38歳の若さで世を去った。

そんな広開土大王をペ・ヨンジュンが『太王四神記』で扮している。ペ・ヨンジュンが持つカリスマ性は広開土大王を演じるのに本当にふさわしかった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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