韓国時代劇の『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』に主演したイ・ジュンギの演技はさすがだった。
彼は高麗王朝の第4皇子のワン・ソに扮したのだが、何よりも、キャラクターに華やかさがあった。それゆえ、ドラマを面白く彩ることができた。
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こうして、イ・ジュンギはワン・ソという人物を印象深く視聴者に記憶させたのだが、ワン・ソは歴史的には高麗王朝の4代王・光宗(クァンジョン)になっていく。
この国王は、果たしてどんな業績を残したのだろうか。その人生を振り返ってみよう。
光宗は949年に即位した。とても聡明で、国王としても威厳があった。
彼はよほど自分に自信があったのだろう。大胆な政治改革を実行しようとした。
その中でも難しい改革が奴婢の解放だった。わかりやすく言えば、奴婢であっても普通の庶民の出身であれば、昔の立場を回復させる法律を果敢に立案した。
そのころの奴婢というのは、戦乱時に捕虜になった人が多く、有力豪族たちの私兵になっていた。そんな奴婢を解放したので有力豪族の反発が激しかった。それにも構わず、光宗は改革を実行して成功させた。まさに名君だった。
こうして次々に国王として実績をあげた光宗。徐々に権力が強大になっていき、対抗する者たちを大々的に粛清するようになった。
しかし、やり方が過激だった。その結果、各地で反乱が起きるようになった。
すると、さらに強硬な手段を用いて反発を産んだ。
さらに光宗は亡き兄・定宗の息子を手にかけるようになってしまった。
このあたりは、驕りがあったことも事実だ。
結果的に、彼は恐怖政治を行なって一時的に評判を落としてしまった。しかしながら、光宗が高麗王朝の発展に尽くしたことは間違いない。
このように、イ・ジュンギが『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』で演じた国王は、歴史的にとてつもない人物だった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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