【王朝の衝撃】憎い嫁を強引に死罪にした恐ろしい仁粋大妃とは

このエントリーをはてなブックマークに追加

ドラマ『宮廷女官 チャングムを誓い』は本当に面白いドラマだったが、見た人は第1回の冒頭の場面を覚えているだろうか。

元王妃が無理やり毒をあおいで死ぬシーンが描かれている。非常に悲惨な場面であったが、このときに死んだ元王妃が廃妃・尹(ユン)氏だ。

【関連】【成長写真も】『チャングム』の天才子役のその後…今も女優として活動するチョ・ジョンウン

彼女は、9代王・成宗(ソンジョン)の正妻だった女性だ。それなのに、成宗の母であった仁粋(インス)大妃は絶大な権力を持っていて、尹氏をとても嫌っていた。相性がまったく悪かったのだ。こうなると、尹氏はとても難しい立場に追い込まれた。仁粋大妃によってにらまれたら、王宮ではまともに生きていけないからだ。

それが影響したのか、夫の成宗は妻のところにあまり出向かなくなってしまった。むしろ、成宗は側室たちばかりを可愛がるようになった。嫉妬した尹氏は、巫女(みこ)を使って、成宗が特に寵愛している側室を呪い殺そうと企てた。

写真=『仁粋大妃』公式サイトより

母と祖母の間に起きた悲惨な事件

これは発覚したら大きな罪になるが、案の定、ばれてしまった。なんとか必死に弁明して罪を許された尹氏だったが、ますます成宗から敬遠されるようになってしまった。

それから、かなりの時間が経った。あまりに会わないのは気の毒だと思い、成宗は久しぶりに尹氏のところを訪問した。それなのに、混乱したままの尹氏は成宗の顔を激しく引っかいてしまった。精神が錯乱していたのかもしれない。

激怒したのが仁粋大妃である。彼女は尹氏の妻の座を剥奪し、王宮から追い出した。こうして、尹氏は朝鮮王朝で初めての廃妃になってしまった。

これだけでも仁粋大妃の怒りはおさまらず、ついに尹氏は死罪になった。やはり、仁粋大妃にさからったら生きていけなかった。

そのとき、成宗と尹氏との間に生まれていた息子は6歳になっていた。その息子こそが、後の10代王・燕山君(ヨンサングン)である。あまりに評判が悪い暴君だが、彼が幼いときには母と祖母の間でこんな悲惨な事件があったのだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

【写真】42名にもなる王妃の中で「絶世の美女」は誰だったのか

【関連】【トンイの真実】美化されたドラマ。本当は恐ろしかったトンイの「裏の顔」

【関連】理不尽な格下げも!!…朝鮮王朝でペビ(廃妃)となった王妃たち

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事