アジア全域で異例のヒットを遂げた『宮廷女官チャングムの誓い』以来、女優イ・ヨンエが13年ぶりのドラマ復帰を果たしたことで大きな注目を集めた大作『師任堂(サイムダン)、色の日記』。
師任堂とは朝鮮王朝時代を代表する女流芸術家のことだが、そもそもどんな人物だったのか。
生まれは1504年。5人姉妹の次女として生まれた。両親ともに教育熱心な人物だったという。
恵まれた環境のなかで、師任堂は7歳で漢字を覚えて書を学び、裁縫や料理など多岐にわたる才能を見せた。
なかでも絵を描くことには天賦の才があったようだ。ある日、彼女がイナゴを描いた絵を庭に置いておくと、本物のイナゴと間違えて鶏が食べてしまったという。
師任堂は18歳で、李元秀(イ・ウォンス)と結婚。4男3女をもうけ、子育てにも人一倍の情熱を傾けた。
子供たちはすべて大成。特に三男の李珥(イ・イ)は、朝鮮王朝を代表する儒学者に成長している。13歳で官僚の試験に合格して、国家の政治を正すために生涯を捧げた偉人だ。韓国の5000ウォン札の肖像画の人物でもある。
師任堂の子育ては高く評価されていて、長らく「良妻賢母の鑑」として敬われている。
2009年、彼女は韓国の最高額紙幣5万ウォン札の肖像画となった。親子で紙幣の肖像画になる例は、世界的にも非常に珍しい。それほど師任堂は韓国で愛される人物なのだ。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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