『不滅の恋人』でユン・シユンが演じた役が「無念の歴史」を変えてくれた!

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テレビ東京の韓流プレミアで6月19日から放送される『不滅の恋人』は、朝鮮王朝の史実をベースにして壮大なスケールで王朝絵巻を繰り広げていた。

新たな時代劇クイーンとなったチン・セヨンが『オクニョ 運命の女(ひと)』に続いて主演しているのだが、さらに注目されるのが、『製パン王キム・タック』で爆発的な人気を得たユン・シユンの役柄だ。

あの安平大君(アンピョンデグン)をモデルにしたキャラクターに扮しているのだ。

それが、『不滅の恋人』で悪に打ち勝って正義を実現しようとした王子のイ・フィなのである。

彼は王位に野心を燃やす兄のイ・ガン(チュ・サンウクが演じている)に対抗して、王朝の秩序を必死に守ろうとする。その真摯な姿は、歴史上の安平大君のイメージを完全に受け継いでいる。そこが、『不滅の恋人』というドラマの「良心」になっている。

ユン・シユンが演じたイ・フィこと安平大君

改めて、安平大君という人物を見てみよう。

彼は、朝鮮王朝最高の名君と評価される4代王・世宗(セジョン)の三男として1418年に生まれた。

1歳上の兄が『不滅の恋人』のイ・ガンのモデルになった首陽大君(スヤンデグン)である。

世宗は、首陽大君と安平大君の二人に重要な仕事をまかせた。天文観測、仏教経典の翻訳、王の墓の選定など、国家の重要事業を二人が一緒に管理するようにしたのであった。

結果的に言うと、首陽大君と安平大君は兄弟愛よりも競争心が強かった。

武人的な資質を持っていた首陽大君に対して、安平大君は詩、書、画に長けた芸術家だった。

しかし、首陽大君は1453年にクーデターを起こして、政権を乗っ取り、1455年には甥の端宗(タンジョン)から王位を強奪した。

逆に、安平大君は死罪になってしまった。歴史において正義が負けたのだ。

それは、あまりに無念だった。その負の歴史を変えたのが、『不滅の恋人』におけるイ・フィの役割であった。

ユン・シユンが演じた役は、それほど重要な意味を持っていたのだ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

 

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