『K-POP ガールズ! デーモンハンターズ』監督が語る「韓国文化とアイデンティティ」【インタビュー】

2025年09月07日 インタビュー #映画 #写真
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世界的ヒットを記録したNetflixアニメーション『K-POP ガールズ! デーモンハンターズ』。その演出を務めたメギー・カン監督が、8月にソウルを訪れた。

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韓国にルーツを持つメギー・カン監督(カン・ミンジという韓国名を持つ)は、ソウルでは国立中央博物館を見学し、李在明(イ・ジェミョン)大統領とも対面するなど、精力的に活動。韓国文化と自身のアイデンティティに対する強い思いも示した。

それにしても驚きなのが『K-POP ガールズ! デーモンハンターズ』の人気のすごさだ。単なるK-POPファンタジーではない。監単なるK-POPファンタジーではない。

監督は『K-POP ガールズ!デーモンハンターズ』を「恥とアイデンティティの物語」と定義した。主人公ルミが抱える恐怖や欲望、愛されたいという切実な思いは、国境や世代を超えて誰もが共感できる普遍的な感情だという。その普遍性が、K-POPアイドルというグローバルアイコンや、韓国の巫俗・神話的イメージと結びつき、作品を世界的シンドロームへと押し上げた。

(写真=Netflix映画『K-POPガールズ! デーモンハンターズ』独占配信中)

代表曲『Golden』は今や文化現象にまで発展。世界中のアーティストがカバー動画を公開し、SNSではチャレンジ企画が広がった。楽曲は“聴く音楽”を超え、“参加する遊び”へと進化し、作品を一つのグローバル体験にした。

 韓国文化を世界へ——監督の原点

メギー・カン監督は、ピクサーやディズニーでキャリアを積んできた国際的クリエイターである。しかし心の奥には常に「韓国をどう世界に見せるのか」という問いが残っていた。幼少期、自分が韓国人だと伝えても、地図で韓国を見つけられない人々に衝撃を受けた経験が、彼女の使命感となったという。

「いつか必ず韓国を正しく伝えたいと思っていた。この作品は、その決意の表れだ」と語る。

(写真=Netflix映画『K-POPガールズ! デーモンハンターズ』独占配信中)

―博物館を訪れた感想は。
「圧倒される気持ちになる。展示品一つひとつが物語として迫ってきて、創作者として刺激を受けた」

―最も印象に残った展示は。
「月壺だった。完璧な円に見えるが、実際は二つの器をつなぎ合わせている。不完全さの中にこそ完璧さがあると感じた」

―韓国を題材にした理由は。
「子どもの頃、自分が韓国人だと話しても韓国を知らない人が多かった。だからいつか必ず韓国を作品で表現したいと思った」

―OST『Golden』について。
「ルミの渇望を表す最も重要な楽曲。制作中、車の中でデモを聴いて思わず涙が出た。“これだ”と思った瞬間だった」

(写真=Netflix映画『K-POPガールズ! デーモンハンターズ』独占配信中)

―作品のグローバル人気を実感したのは。
「公開直後、SNSで英語から韓国語へとタイムラインが変わる瞬間を目にしたとき、“これがグローバルだ”と強く感じた」

文化と物語の融合

監督は「グッ(巫俗儀式)は音楽と踊りで悪霊を追い払う行為であり、最初の“コンサート”だと思う」と語る。そのリズムやパフォーマンスがアイドルの舞台と通じ、作中の世界観につながったという。

(写真=Netflix映画『K-POPガールズ! デーモンハンターズ』独占配信中)

続編については「公式には決まっていないが、まだ描きたいバックストーリーやアイデアがある。トロットやヘビーメタルなど、多様な音楽ジャンルに挑戦してみたい」と展望を語った。

 終わりなき旅

「賞を意識して作ったわけではないが、作品が認められるなら光栄」と語るメギー・カン監督。彼女にとって『K-POP デーモンハンターズ』は単なるアニメーションではなく、韓国文化を世界に伝える挑戦そのものだった。

キャプション

その旅はまだ終わっていない。韓国から始まったインスピレーションは、これからも世界各地で新たなシンドロームを生み出していくだろう。

(記事提供=時事ジャーナル)

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