【編集者が推す】今年の韓ドラ・ベスト10、『涙の女王』『その電話が鳴るとき』そして…

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気が付けば今年もあとわずか。2024年が終わろうとしている。年の瀬を迎えて自然と今年1年を振り返る今日この頃だが、今年も多くの韓国ドラマが公開された。

Netflix(ネットフリックス)やDisney+(ディズニープラス)、U-NEXT(ユーネクスト)にamazon prime(アマゾン・プライム)といった動画配信サービスの普及で、韓国でテレビ放送された作品をリアルタイムで楽しるようになったことはもちろん、NetflixやDisney+でのみ配信されるオリジナル・シリーズなどもあり、韓ドラ・ファンには嬉しいかぎりの一年だったが、観たい作品多すぎて1日24時間では足りないくらいだった。

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そこで『韓ドラ時代劇.com』に携わる編集者やライターたちが、2024年公開の韓ドラの中でも「面白かった!!」「オススメしたい!!」作品を厳選チョイス。

今回は韓流ドラマムックのパイオニア的存在でもあった『愛している!! 韓国ドラマ』の編集者で、現在はライターとしても活躍中の康大地氏が選んだ10作品。“韓ドラのプロ”が選んだ2024年ベスト10”を紹介しよう。

①『ヒエラルキー』

Netflixオリジナル・シリーズとして絶賛配信中の『ヒエラルキー』。上位0.01%の生徒が校内のすべてを支配するチュシン高校に、秘密を抱いた転校生が現れたことでさまざまな亀裂が生じていく過程を描いた学園スリラーだ。

画像=Netflix

主演はチョン・ジェイ。チュシン高校のクイーンでチェユルグループの長女ノ・ジョンウィが演じている。また、チュシン高校にやってくる転校生カン・ハに扮しているのはイ・チェミン。

そのほかにも、を演じているキム・ジェウォン(チュシン高校のナンバーワンであるキム・リアン扮)、チ・ヘウォン(チュシン高校の生徒でインターナショナル・ユンの末娘ユン・ヘラ扮)、イ・ウォンジョン(チュシン高校の生徒のイ・ウジン)などが脇を固めてドラマの完成度を高めている。

②『寄生獣 ザ・クレイ』

日本発の不朽の名作漫画である岩明均の『寄生獣』(講談社刊)をベースに、『新感染 ファイナル・エク スプレス』のヨン・サンホ監督が韓国を舞台に描いたドラマ。Netflixオリジナル・シリーズとして世界各国に配信されており、韓国、マレーシア、フィリピンでの1位をはじめ、アルゼンチン、フランス、ドイツ、日本、インド、ニュージーランドを含む合計68カ国でTOP10入りを果たした。

画像=Netflix

韓国のメディアは「寄生生物を視覚化したヨン・サンホ監督のノウハウが光った」「特有の想像力が際立つ展開で原作とは異なる面白さが盛りだくさん」「ビジュアルからストーリーまで、衝撃的な作品が誕生した」と称賛。

「脚色がとてもよく出来ていて、原作ファンが見ても面白い作品だった」「哲学とアクション、感動まである」「原作の設定をよく生かすと同時に新しいものを作っていて、それが新鮮」「とても面白い。 全6話なのが残念」と言われるほど高い評価を得ている。

③『THE 8 SHOW~極限のマネーショー』

8階建てのビルに閉じ込められた8人の参加者たちが、各階に割り当てられた部屋で金を稼ぐためにとあるショーに参加する。8人の人物が謎めいた8階建ての建物に閉じ込められ、“時間が経てばお金を儲ける”という楽だが危険なショーに参加するという物語だ。

画像=Netflix

主演を務めるのは、詐欺にあい多額の借金を背負ってしまった3階の男性ペ・ジンスを演じたリュ・ジョンヨル。そのほかにもチョン・ウヒ(8階)、パク・ジョンミン(7階)、パク・ヘジュン(6階)、ムン・ジョンヒ(5階)、イ・ヨルム(4階)、イ・ジュヨン(2階)、ペ・ソンウ(1階)など、実力派俳優たちがいずれも一癖ある個性豊かなキャラクターたちを演じて、ときにシニカルにときに緊迫に演じてドラマの世界観へと誘っていく。

NetflixのTOP10シリーズ非英語部門(非英語作品)の1位になり、アルゼンチン、ブラジル、フランス、ドイツ、エジプト、インドネシア、ベトナムを含む計68カ国でTOP10に入りも果たした。

④『ヒーローではないけれど』

Netflixで配信されている話題のドラマ『ヒーローではないけれど』。超能力一家の長男と不思議な女性との出会いを描いており、チャン・ギヨンとチョン・ウヒが主演を務めた。

写真=JTBC

チャン・ギヨンが演じているのは、超能力一家ポク家の長男で幸せだった時間に戻ることのできる能力を持つポク・ギジュだ。そして、チョン・ウヒは、ギジュの運命の女性だが詐欺師であるト・ダヘに扮している。2人は息のあった演技でドラマを盛り上げた。

さらに、共演している俳優たちも魅力的だ。ギジュの母親ポク・マヌムを演じているコ・ドゥシム、ギジュの姉ポク・ドンヒに扮するキム・スヒョン、ギジュの娘であるポク・イナを演じるパク・ソイも見事にキャラクターの特徴を引き出している。


⑤『涙の女王』

『愛の不時着』の脚本家パク・ジウンが脚本を手がけ、『愛の不時着』のチャン・ヨンウ監督と『ヴィンチェンツォ』『シスターズ』のキム・ヒウォン監督が共同演出を務めた『涙の女王』。

画像=tvN

主演はキム・スヒョンとキム・ジウォン。キム・スヒョンは、町の誇りであり、クイーンズグループの法務理事のペク・ヒョヌ役。キム・ジウォンはクイーンズグループの財閥3世のホン・ヘイン役を演じた。

ふたりが夫婦として危機を乗り越えながら互いの愛を再確認していく過程が描かれており、ロマンチックコメディ要素も随所で見られるラブストーリーとなっている。

結婚、そして離婚後に再び始めるロマンスで、従来のラブストーリーにひねりを加えたことも功をなし、韓国での視聴率は全国平均で20%を突破。Netflixでは13週連続でグローバルチャート上位10作品にランクインし、累計視聴時間は驚異的な6億時間を突破した。

⑥『トランク』

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映画にもなった『ワンドゥギ』や『優しい嘘』などの作品を発表し、韓国文学界の卓越したストーリーテラーとされる作家キム・リョリョン著の同名小説に基づく作品。

感受性が高く繊細な作風で知られるキム・ギュテ (『私たちのブルース』など) が監督、パク・ウニョン (『花郎<ファラン>』など) が脚本を務めた。

あらすじはこうだ。ある日、湖岸に打ち上げられたトランク。その中身によって秘密の結婚仲介サービスNMの存在が発覚し、とある夫婦の奇妙な結婚が浮き彫りになっていく。

主演は幅広い作品でジャンルの枠を超えた挑戦を続ける俳優コン・ユ。痛ましい過去のせいで不安と孤独に苦しむ音楽プロデューサーのジョンウォンを演じている。

短期間の結婚相手を仲介するNMの従業員インジ役にはソ・ヒョンジン。湖岸に打ち上げられたトランクのせいで、ふたりがひっそりと隠してきた秘密と苦悩が暴かれていく。

⑦『NO WAY OUT:ザ・ルーレット』

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凶悪犯罪で13年間服役し、韓国で最も嫌われている男キム・グクホの出所を機に、ルーレットで懸賞内容を決める“仮面男”と呼ばれる謎のネット配信者が、“キム・グクホを追跡して殺すことができた者に200億ウォンの懸賞金を与える”と発表した。

懸賞金目当てに彼を狙うテロ行為が蔓延し、社会全体は混乱に陥る中で、キム・グクホが生き残るためには、警察チームを信用するしかないが…。命を狙う者、守る者、はたまた利用する者による、終わりなきサバイバルゲームの結末はいかに。

主演はチョ・ジヌン・キム・グクホを保護する役目を任命され、窮地に陥る警察官を熱演している。

全国民に命を狙われている殺人犯キム・グクホには『梨泰院クラス』や『サムシクおじさん』が記憶に新しいユ・ジェミョン。さらに、キム・グクホの弁護士イ・サンボン役にはキム・ムヨル(『グリッド』)、市長アン・ミョンジャ役にヨム・ジョンア、教会の信者たちに影響力を行使する若い牧師ソン・ジュヌ役にキム・ソンチョルと、豪華俳優陣が脇を固めている。


⑧『M rプランクトン』

Netflixシリーズ『Mrプランクトン』独占配信中


Netflixシリーズ『未成年裁判』や『ディア・マイ・フレンズ』など、さまざまな題材とジャンルを手がけ、世間と批評家の支持を受けてきたホン・ジョンチャン監督と、『サイコだけど大丈夫』で高い評価を得た脚本家チョ・ヨンがタッグを組んだ作品。

婚外子として生まれたことで親に見捨てられた男ヘジョと、元恋人のジェミが、ヘジョの実の両親を探すための“人生最後の旅”に乗り出すラブロマンス。

ヘジョを演じるのはウ・ドファン (『ブラックハウンド』など)。ヘジョの元恋人でまもなく別の男と結婚する、世界で最も不幸な女ジェミをイ・ユミ (『イカゲーム』など)が演じている。

また、伝統的な宗家の5代目一人息子でジェミの婚約者オフンをオ・ジョンセ (『サイコだけど大丈夫』)、オフンの母親ポム・ホジャを倒的な演技の幅を持つ韓国有数の著名な女優キム・ヘスク (『力の強い女 カン・ナムスン』『シュルプ』など) が演じるなど、脇を固めるキャストも豪華だ。

⑨『その電話が鳴るとき』

(画像=MBC)


同名のウェブ小説を原作とする『その電話が鳴るとき』は、とある脅迫電話から始まる、政略結婚3年目の仮面夫婦のシークレットロマンス・スリラー。

政略結婚によって結ばれた仮面夫婦のペク・サオン(演者ユ・ヨンソク)のところに、妻のホン・ヒジュ(演者チェ・スビン)が誘拐されたという脅迫電話がかかってくることで予測不能な展開が繰り広げられる。  

誘拐されることで新たな人生を模索しようと決意するヒジュと、脅迫犯を追うサオン。2人は互いに知らなかった一面を知ることで次第にかけがえのない存在となっていく。

家柄、容姿、能力のすべてを兼ね備えた最年少の大統領府報道官ペク・サオンを演じるのはユ・ヨンソク。妻であり場面緘黙症を患う手話通訳士ホン・ヒジュ役にはチェ・スビンが扮している。初共演となる2人だが、互いに新境地を切り開く好演ぶりだ。

そのほかにもホ・ナムジュン、チャン・ギュリといった俳優陣の優れた演技に加え、斬新で感覚的な演出、吸引力のある脚本が完璧な調和を生み出している。

⑩『偶然かな。』

ディズニープラス スターで全話独占配信中
(c) IOKCOMPANY Co.,Ltd.


弱虫で不器用だけど愛おしい初恋から10年後、運命的に再会した2人が新たなロマンスを紡ぐ胸キュン必至の感動ラブストーリー。

主人公のカン・フヨンを演じるのは、日本のTBSドラマ『Eye love you』で爆発的な大ブレイクを果たしたチェ・ジョンヒョプ。本作では聡明でクール、時に甘い素顔を見せるキャラクターで新たな魅力を披露している。

さらに、19歳の学生時代から29歳まで幅広い年代を演じ、ビジネススーツに身を包んだ姿はもちろん、制服姿や遊園地ではしゃぐ姿まで、さまざまな“ヒョプ様”を堪能できる。
 
初恋相手のイ・ホンジュを演じるのは、若手女優キム・ソヒョン。愛嬌たっぷりでまっすぐなヒロインを熱演している。

誰もが経験したことがある“初恋”の甘酸っぱさや、少年、少女だった2人が、29歳の大人の男女となり、“初恋”が再び動き出す様子と自分たちの運命を探していく姿が描かれていて好感度は高い。

構成=韓ドラ時代劇.com編集部

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