今年放送された韓国ドラマの中で、『涙の女王』は特別に面白いドラマだった。ヒロインは財閥令嬢のホン・ヘイン(キム・ジウォン)であり、その夫がペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)だ。2人の関係性は韓国ドラマによくあるパターンを引き継いでいる。
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それは何かというと、「ヒロインが強気な女性であり、ちょっと弱気な彼に様々なことを言いまくる」ということだ。いずれにしても、韓国ドラマのヒロインは気が強い女性が多い。そういう場合、ヒロインが語る言葉は強烈なパンマル(タメグチ)だ。
『涙の女王』のホン・ヘインは財閥のデパート部門を仕切っているので、部下に対しても言葉がきつかった。
そういう女性がよくドラマの中で口癖にする言葉を並べてみよう。
「짜증나」(チャジュンナ/むかつく)
「미쳤어」(ミチョッソ/おかしすぎる)
「정말 이상해」(チョンマル イサンヘ/ホントにおかしい)
「가슴이 아파」(カスミ アッパ/心が痛い)
このような言葉は、気分の悪さを強調するときによく出てくるので、慣用句として覚えておけばいい。
また、強気なヒロインというのは、彼に対してはっきりモノを言う場合が多い。特に彼が「おっとり型」だと、ハッキリ促すようにキツイことも平気で言う。そういうセリフを集めてみよう。
「왜 안해?」(ウェ アネ?/なぜやらない?)
「빨리 해」(パルリ へ/早くして)
「전화 줘」(チョナ ジョ/電話して)
言われた彼はグイグイとせかされている感じがしてしまうが、決してヒロインに悪気があるわけではない。素直に言いたいことを言ってしまうと、こういう言葉になってしまう。ヒロインがせっかちな性格だと、グズグズしている彼に対してズバズバ言いたくなるのだ。
そして、彼をもっと問い詰めようとすると、次のような言葉になってしまう。
「갑자기 왜?」(カプチャギ ウェ?/急になぜ?)
「어떻게?」(オットッケ?/どうやって?)
「어디 갔니?」(オディ カンニ?/どこへ行った?)
そして、お互いの関係がうまくいかなくなると次のような言葉も飛び出す。
「우린 끝이야」(ウリン クッチヤ/私たち 終わりよ)
彼としても、きつい彼女からこう言われないように注意したいところだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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