“若き韓ドラ時代劇の帝王”イ・ジュンギが歩んだ俳優人生とは?

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2001年に雑誌モデルとして芸能界に入ったイ・ジュンギの出世作といえば、何といっても2005年に公開された映画『王の男』だろう。

この映画は1230万の動員数を誇り、韓国歴代観客動員数でも上位に入る傑作となったが、この大ヒットは「自分を天狗にしてしまった」とイ・ジュンギは後に語っている。

「当時は、自分がかなり優秀だと考えていました。それが無視されるようになり、自分が間違っていたと感じ、緊張するようになったのです。その期間をどうにか乗り切ったおかげで、今では周囲も無視せずに見てくれるようになりました。あのときの反省がなかったら、私の作品が好意的に受け取られなかったでしょう。『過ぎてみれば、ああいう時間も必要だった』といえるようにしたいのです」

実際、『王の男』の後に出演した2本の映画は興行的には成功しなかった。イ・ジュンギの周囲から人が離れ、彼自身もそれまでの慢心を悔いるようになった。

栄光と挫折を味わったイ・ジュンギが起死回生の作品として出演したのが、2008年放送の『一枝梅(イルジメ)』だ。

イ・ジュンギ

この作品は視聴率30%を越える大ヒットを飛ばし、主演のイ・ジュンギはSBS演技大賞の最優秀男優演技賞を受賞する。さらに彼は同年に出演した『ヒーロー』でもMBC演技大賞を受賞。第2の全盛期を迎える。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのイ・ジュンギ。しかし、絶頂期を迎える彼が選んだのは、28歳での現役入隊だった。

兵役除隊後にブランクを感じさせなかったイ・ジュンギ

2010年5月3日、多くのファンは一時の別れを惜しんだ。そして2012年2月16日、約2年の軍務期間を終えたイ・ジュンギは、以前と少しも変わらぬ姿をファンに見せた。

彼の除隊記念ファンミーティングは、発売後わずか1分で完売した。それだけ多くのファンが彼の帰りを待っていたのだ。

除隊後ひと段落がついたイ・ジュンギは、すぐに『アラン使道伝』への出演を決心した。ヒロインを演じたシン・ミナとのかけ合いは素晴らしく、ブランクをまったく感じさせなかった。

彼は、放送終了後にこう述べた。

「すがすがしい満足感とともに、くやしいところもあります。序盤は精神的負担が大きく、みなさんがイ・ジュンギという俳優をどれくらい信頼してくださるのか、心配でした。放送が終わり、多くの称賛を受けたことには満足ですが、期待値があまりにも大きかったので、物足りなさも少しあります」

イ・ジュンギが話す“物足りなさ”とはいったい何か。

「ファンタジーロマンスに対する期待感がありました。何よりもイ・ジュンギが新たなロマンスをお見せする機会だったのに、事件重視になってしまったのです」

復帰作でもこのように冷静に自己分析をするイ・ジュンギ。そんな彼も、2年ぶりのドラマ復帰には大きな恐怖を抱いていたという。

その後、イ・ジュンギは『朝鮮ガンマン』『夜を歩く士(ソンビ)』『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』などに出演している。

現在、彼は2020年7月22日から韓国で放送がスタートする最新作の『悪の花』に出演することが決まっている。果たして、イ・ジュンギが演じるのはどんな役なのだろうか。

♢イ・ジュンギ プロフィール
生年月日:1982年4月17日生まれ
身長:178cm
デビュー:2001年

☆主な出演作
『王の男』(映画、2005年)
『犬とオオカミの時間』(ドラマ、2007年)
『一枝梅(イルジメ)』(ドラマ、2008年)
『ヒーロー』(ドラマ、2009年)
『アラン使道伝』(ドラマ、2012年)
『朝鮮ガンマン』(ドラマ、2014年)
『夜を歩く士(ソンビ)』(ドラマ、2015年)
『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(ドラマ、2016年)
『無法弁護士』(ドラマ、2018年)
『悪の花』(ドラマ、2020年)

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