ム・ジンソンが圧倒的な存在感を放つ悪役として活躍し、視聴者を惹きつけている。彼は、韓国tvNドラマ『テプン商事』の第5・6話で、ピョ・ヒョンジュンを演じ、立体的で奥行きのある悪役像で注目を集めた。
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劇中では、父親ピョ・バクホ(演者キム・サンホ)の指示で安全靴を購入するために釜山を訪れたヒョンジュンが、血まみれで倒れているシューパク社長パク・ユンチョル(演者チン・ソンギュ)を見て嘲笑する姿から、その残忍な本性をあらわにした。
さらに工場でカン・テプン(演者イ・ジュノ)と対峙し、息を呑むような緊迫の視線を交わして物語の緊張感を最高潮に引き上げた。
闇金業者とテプンの神経戦を面白がって観察しながらも、横から挑発する姿で悪辣さを爆発させる一方、テプン商事の出荷が中止になると嘲り笑うシーンでさらに冷酷な印象を残した。しかしその直後、再びテプンに敗北し、燃え上がるような闘志と終わりなき執念を見せた。
特に、常にテプンに押されてきたヒョンジュンは、彼を失墜させようとする歪んだ執念を露わにする。
テプンの不幸こそが自分の幸福であるかのように狂気を帯びた姿で登場するたび、張り詰めた緊張感を作り出し、視聴者を一気に物語へ引き込んだ。
ム・ジンソンは、血まみれの惨状や暴力の中でも微笑みを浮かべるという、戦慄的な悪役像を繊細に体現した。
復讐心に満ちたまなざし、決して退かぬ姿勢、そして緩急を自在に操る演技の呼吸が重なり、立体的で完成度の高い名悪役キャラクターを作り上げたのである。さらに整った顔立ちで“イケメン悪役”という新たな魅力まで披露し、強烈な存在感を刻みつけた。
一方、『テプン商事』は1997年のIMF危機を背景に、社員も資金も商品もない貿易会社の社長になってしまった新米ビジネスマンのカン・テプンの奮闘と成長を描くドラマで、毎週土・日曜の午後9時10分から韓国tvNで放送されており、Netflixでも視聴することができる。
(記事提供=OSEN)
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