イム・ユナ(SMエンターテインメント所属)のしなやかな演技の変奏が、再び『暴君のシェフ』の自己最高視聴率を牽引した。
ユナは、韓国tvNドラマ『暴君のシェフ』で、人生の絶頂期に過去へとタイムスリップし、最悪の暴君でありながら絶対的な味覚を持つ王イ・ホン(演者イ・チェミン)と出会うフレンチシェフ、ヨン・ジヨンを熱演している。
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第10話では、濡れ衣を着せられ牢に囚われたジヨンが、怒りに駆られ暴君化していくイ・ホンを全身全霊で止め、インジュ大王大妃(演者ソ・イスク)の助けを得て命を賭けた無実の証明の機会を得た。その後、真相解明に奔走する姿が緊張感を高めた。
さらにジヨンは、チンミョン大君(演者キム・ガンユン)が常用していた薬に含まれる「五苓枝(オリョンジ)」が高麗人参と反応すると猛毒になることを突き止める。
解毒薬を服用しても痙攣を起こす大君のために、彼女は滋養強壮を目的とした朝鮮式料理を丹精込めて用意し、ついに真明大君を回復させ、人々を安堵させた。
また、これまでイ・ホンの求愛にゆっくりと心を開いてきたジヨンは、その夜、自分だけのために舞われる“処容舞”を見つめながら理由のわからぬ感情に目を潤ませる。
そして伴侶となってほしいというイ・ホンの真心からの告白と口づけに応え、居間の空気を甘いときめきで満たした。
この過程でユナは単なるロマンスにとどまらず、内面的葛藤とときめきを巧みに交差させ、感情の層を1つ1つ積み重ねる演技で、視聴者を自然とジヨンの内面と物語へと引き込んだ。
とりわけユナは『ビッグマウス』『キング・ザ・ランド』に続き、『暴君のシェフ』でも3作品連続で視聴率と話題性を同時に掌握し、“信じて見られる俳優”としての地位を確固たるものとした。
さらに多彩なジャンルに挑戦し、明るい役柄の中でも毎回全く異なるトーンを生み出す広い演技のスペクトラムは、今後の変貌を一層期待させる。
一方、『暴君のシェフ』第10話は、全国15.8%、首都圏15.9%(ニールセンコリア調べ)を記録し、自己最高視聴率をまたも更新。2025年に放送されたミニシリーズの中で最高視聴率を達成した。
(記事提供=OSEN)
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