女優イ・ヨンエがYouTubeの人気飲酒バラエティ番組に出演し、青少年への配慮を求める発言を行って注目を集めている。
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9月8日に公開されたYouTubeチャンネル「zzanbro シン・ドンヨプ」の新しい動画では、KBS新ドラマ『ウンスの良い日』(原題)に出演するイ・ヨンエ、キム・ヨングァン、パク・ヨンウがゲストとして登場した。
久々のバラエティ出演となったイ・ヨンエを迎えたMCシン・ドンヨプは、酒席ゲーム「波乗り」を提案したが、イ・ヨンエはすぐに異を唱えた。
「子どもたちが番組を見て“私もお酒を飲んでみようかな”と思うかもしれない。親としては心配になる」と語り、「YouTubeには必ず『青少年の飲酒・過度な飲酒は禁止』という字幕が必要だ。短く流すのではなく、長めに表示してほしい」と真剣に訴えた。
制作陣は実際に「過度な飲酒は脳卒中・認知症などを引き起こす可能性があります」という字幕を動画に挿入し、視聴者の目を引いた。
これに対し、シン・ドンヨプは「そういう理屈なら、うちの子はもう少年院に行ってなきゃ」と冗談を飛ばし、キム・ヨングァンも「先輩、僕らのドラマでは麻薬を売る役を演じていらっしゃるじゃないですか」と場を和ませ、スタジオは笑いに包まれた。
さらに番組では、イ・ヨンエがかつて焼酎広告に起用された韓国初の女性モデルだったことも明かされた。
彼女は当時を振り返り、「女優が焼酎の広告に出るのは珍しかったので最初は断った。顔だけの出演と条件をつけ、半年だけ契約した」と語った。これにシン・ドンヨプも「当時あまりにも大きな話題となり、その後多くの女優が焼酎広告に出るきっかけになった」と付け加えた。
イ・ヨンエの発言は単なるバラエティでの一幕にとどまらず、社会的議論とも重なっている。
昨年、韓国政府はOTTやYouTubeを対象とした「メディア飲酒シーン・ガイドライン」を改定し、飲酒場面の露出に対する規制を強化した。
実際、韓国では飲酒をコンセプトにした多くのYouTubeチャンネルが人気を集める一方で、「飲酒を過剰に美化している」との批判も根強く提起されてきた。
ネット上では「やはり品格ある大先輩らしい発言」「子育て中の親なら誰もが共感できる」「信念のあるメッセージに感動した」といった称賛が相次ぎ、結果的にイ・ヨンエの出演回は笑いだけでなく社会的メッセージを伝える動画となった。イ・ヨンエの一言は、飲酒バラエティのあり方を改めて問い直す契機となった。
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