『トンイ』撮影中に子役だったキム・ユジョンは何が悔しかったのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『トンイ』。ハン・ヒョジュがヒロインを演じているが、序盤はまだ出番がない。主人公のトンイを演じているのは子役のキム・ユジョンである。

【写真】『トンイ』名子役キム・ユジョン、 スカーフトップで魅せた大人の色香

撮影時にキム・ユジョンはまだ10歳だった。当時のことを彼女はこう振り返っている。

「イ・ビョンフン監督からは本当にたくさんのことを学びました。他の俳優たちは、実はイ・ビョンフン監督と仕事をするのはとても大変だと言っていました。確かにそうなのですが、大変な分だけ学べることも多いのです。イ・ビョンフン監督は私に発声も教えてくれました。これはとても役立ちました」

その後、キム・ユジョンが他の時代劇で撮影するときも、イ・ビョンフン監督から教わったことが役に立ったという。子役のキム・ユジョンにとってイ・ビョンフン監督は、まさに最高の教師だったのだ。

ただし、イ・ビョンフン監督は厳しい面も多かった。何よりも、演技指導が細かくて決して妥協を許さなかった。それは、子役に対しても同様だった。

『トンイ』
ハン・ヒョジュと一緒に写るキム・ユジョン

大人顔負けの演技力

キム・ユジョンもこう記憶している。

「あまりにも指摘されることが多いので、なぜ私ばかり言われるのかな、と不思議に思いました。当時の気持ちとして、監督からはよく怒られた、という印象が残っています。それも、他のスタッフや子役たちがいる前で叱られたりするのです。とても悔しくて涙が出たりもしました」

しかし、キム・ユジョンが叱られるのには理由があった。

「後でADさんが来て、すべてお前のためにやっていることだから、と話してくれました。実は、私の演技力を高めるために、実戦的な練習を増やしていたのです。それを聞いて、涙が止まらなかったです。いま考えると、本当にいい経験でした。イ・ビョンフン監督にお会いすることができなかったら、その後の演技もかなり違っていたと思います」

子役に対しても決して手を抜かなかったイ・ビョンフン監督。そんな巨匠に鍛えられて、キム・ユジョンは『トンイ』で大人顔負けの演技力を発揮したのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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