俳優カン・ユソクが、俳優としての深みを感じさせる誠実な言葉で注目を集めている。
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ファッション誌『COSMOPOLITAN』は、カン・ユソクとともにした最新カットとインタビューを公開。日本でもNetflixで配信された『いつかは賢いレジデント生活』(以下『レジデント生活』)および『おつかれさま』を通じて、2025年に目覚ましい活躍を見せた彼の“今”が語られている。
今回の撮影は、“多忙な毎日のなかに訪れた、ひとときの夏休み”をテーマに行われた。穏やかな空間の中、カン・ユソクはリラックスしたポーズと柔らかな表情で、現場スタッフからも称賛の声が上がったという。
撮影後のインタビューでは、『おつかれさま』のウンミョン役、そして『レジデント生活』のジェイル役について、彼自身がどう向き合ってきたのかが語られた。
「最近はとても幸せな気持ちですが、そこに慢心せず、謙虚な気持ちで過ごしています」と笑顔を見せたカン・ユソク。続けて「僕は演じた役と簡単に別れられるタイプではありません。まるで引き出しの中に大切にしまっていて、いつでも取り出せる場所にあるような感覚なんです」と、キャラクターとの距離感を語った。
特に『レジデント生活』については、「放送終了から1カ月近く経つのに、いまだに終演コメントも、最後の撮影写真も投稿できていません。『おつかれさま』の最終話もまだ見られていないんです。別れたくない気持ちが強すぎて、再生ボタンがなかなか押せなくて(笑)」と、作品に対する深い愛情をにじませた。
さらに、役柄が今も心にどう残っているかを尋ねられると、「ジェイルは明るく陽気なキャラクターなので、今もきっと笑っていると思います。ただ、思い出すと少し切なくなる。実は、撮影が終わって泣いたのは今回が初めてでした。それだけ現場の雰囲気も、ジェイルというキャラクターも、本当に好きだったんだと思います」と回想。また、「ウンミョンは、もっと幸せになっていてほしい。演じている間、もっと作中で幸せを感じる瞬間があればよかったのにと、よく思っていました」と語った。
そしてカン・ユソクは、7月5日から放送される新ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』で再び新たな姿に挑戦する。
舞台はソウル・瑞草洞の法律街。彼が演じるのは、ムードメーカーで社交的な弁護士チョ・チャンウォン。外向的で話し好き、どこへ行っても会話の中心にいる“最強の外向型人間”として、5人の弁護士チームを盛り上げる存在だ。
「ジェイルは何も知らないところから成長していくキャラクターでしたが、チャンウォンはある程度経験を積んだ人物。物語をリードできる存在です。私は彼のような存在を“社会人中年生”と呼んでいます。社会に出たばかりの初々しさを少しずつ脱ぎ捨て、次のステージへと進む人たちの悩みを、リアルに描いてみたい」と意欲をのぞかせた 。
印象深かったという法廷シーンについては、「最終弁論の場面だったんですが、自分のセリフだけでA4用紙1枚分ありました。完璧に覚えなければ自然な演技はできないと思い、前日は寝ずに練習しました。結果、撮影後にスタッフから『本当に素晴らしかった』と言ってもらえて、自分でもとても誇らしく感じました」と撮影エピソードも明かした。
1994年6月生まれのカン・ユソクは今年で31歳になり、デビューから7年経った。中堅層へと差し掛かる今、自身が抱える葛藤について尋ねると、「年齢的には“中年生”に入ってきたかもしれませんが、俳優としてはまだ新人だと思っています。気持ちは、今でも1年目のジェイルと変わりません(笑)」と謙虚に語る。
最後に、「これからは『カン・ユソクが出ているなら見てみよう』と思ってもらえるような俳優になりたい。そして、いつどこにいてもポジティブなエネルギーを届けられる人間でありたい」と、未来への抱負を語った。
なお、カン・ユソクが出演する新ドラマ『瑞草洞(ソチョドン)』は、7月5日より韓国で放送開始予定。日本ではU-NEXTにて配信される。
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