「韓国ドラマの貴公子」パク・ボゴムの最高の演技が見られる究極ベスト5

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パク・ボゴムは、ときには柔らかな風のように演じ、ときには雷鳴のように激しく表現した。彼が演じてきた作品たちは、人生の一場面を鮮やかに切り取り、視聴者の心に鮮烈な印象を残してきた。そんなドラマをランキング形式で5本ピックアップした。

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究極のベスト5/ランキング5位『青春の記録』(2020年)

『青春の記録』
画像=tvN

このドラマは夢と葛藤が交差する青春の風景を映し出している。パク・ボゴムが演じたサ・ヘジュンはスターを目指して走り続ける青年。けれど、その道には幾重もの壁が立ちはだかっていた。

家族からの理解は得られず、兵役の足音が迫り、所属事務所からの後押しもない。そういう苦しい状況の中で、彼はなおも情熱という炎を胸に走り続けた。その姿がとても美しかった。

また、助演を務めたビョン・ウソクは、のちに『ソンジェ背負って走れ』で大きく飛躍し、今やトップスターとなった。

究極のベスト5/ランキング4位『グッドボーイ』(2025年)

『グッドボーイ』
画像=JTBC

パク・ボゴムが扮したユン・ドンジュ。少年時代の彼は荒んだ道を歩んでいた。だが、留置場で母の訃報を聞いた瞬間、心に激震が走った。その喪失の深さが、彼を新たな道へと導いた。ボクシングに打ち込み、やがて国際大会で金メダルを獲得した。

その後、特別採用で警察官となった彼は、悪を拳で打ち倒す覚悟を燃やしていたが、時に空回りして周囲からの評価も冷たかった。それでも、猪突猛進をする彼の生き様は、見る人に爽快な風を吹き込んでくる。パク・ボゴムはその情熱を全身で表現し、アクションにも魂を込めて挑んだ。

究極のベスト5/ランキング3位『おつかれさま』(2025年)

『おつかれさま』
(写真=Netflixシリーズ『おつかれさま』独占配信中)

この作品は、韓国の現代史という壮大な時の中で必死に生きたヤン・グァンシク(演者パク・ボゴム)とオ・エスン(演者IU)という2人が、懸命に奮闘した記録である。

1950年代の済州島(チェジュド)…荒れた風が吹き、土の匂いが濃く残る貧しき時代。その中で育ったグァンシクとエスンは、やがて夫婦となり、幾度となく訪れる困難に手を取り合って立ち向かっていった。飾り気のない日常の中に、静かな強さと温かな絆が流れていた。

どれほど時代が変わっても、懸命に生きる者たちの姿は感動的だ。その中で、パク・ボゴムは純朴な男を真っ正面から真摯に演じていた。

究極のベスト5/ランキング2位『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015~2016年)

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』
画像=tvN

ソウルの下町に広がる温かい記憶の風景…ご近所同士が家族のように暮らし、日々の小さな出来事に一喜一憂する姿は、まるで子守唄のように胸に響く。ヒロインのソン・ドクソン(演者ヘリ)の一家は、ときに騒がしく、ときにしんみりと、それでも常に笑いと涙に満ちていた。その周囲には、情に厚くて誠実な大人たちと希望に満ちた高校生たちがいて、リアルな生活ぶりが描かれた。

そして、囲碁の天才テクを演じたパク・ボゴムの存在は、まるで一輪の白い花のように繊細で美しかった。その率直な演技は、沈黙の中に詩を宿し、ドラマ全体を柔らかな光で包み込んでいた。

究極のベスト5/ランキング1位『雲が描いた月明り』(2016年)

『雲が描いた月明り』
画像=KBS

パク・ボゴムが演じたのは聡明で心優しき世子イ・ヨン。彼のモデルとなった孝明(ヒョミョン)世子は、若くして亡くなった悲劇の王子である。もし生きて国王となっていたら、きっと民に慕われる名君になっていただろう。その失われた未来を、パク・ボゴムは瑞々しく、そして威厳をもって演じきった。

キム・ユジョンが扮する男装の内官との恋模様は、甘く、そして切ない抒情を帯びて視聴者の心を奪った。傑作時代劇を華々しく彩った2人は、放送当時に「最も美しいドラマカップル」と称された。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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