『呑金/タングム』の出演者が語る世界190か国への挑戦「スタッフ全員が苦労して作り上げた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

Netflixが久々に送り出す歴史ドラマ『呑金/タングム』が、イ・ジェウクとチョ・ボアを主演に迎え、グローバル市場を狙う。
ソウル・九老区にある新道林ラマダホテル2階グランドボールルームにて、Netflixシリーズ『呑金/タングム』の制作発表会が開催された。

【関連】Netflix新作『呑金/タングム』が魅せる究極の色彩。こだわりの衣装や小道具にも要注目!

この場には主演のイ・ジェウク、チョ・ボア、チョン・ガラム、オム・ジウォン、パク・ビョンウン、そして演出を手掛けるキム・ホンソン監督らが出席した。

原作はチャン・ダヘ作家による人気小説『呑金:金を飲み込む』。物語は、朝鮮最大の商団の息子ホンラン(演者イ・ジェウク)が12年前に失踪し、記憶を失ったまま帰還したことから始まる。

唯一、彼の存在に疑いの目を向ける義理の妹ジェイ(演者チョ・ボア)との間に、正体不明の感情が芽生えていくミステリー・メロ時代劇だ。

Netflix『ペーパー・ハウス・コリア 統一通貨を奪え』やオカルトドラマの金字塔『客-ザ・ゲスト-』、ドラマ『ボイス』を手掛けたキム・ホンソン監督、そしてApple TV+のSFスリラー『Dr.ブレイン』の脚本家キム・ジナがタッグを組み、期待が高まっている。

イ・ジェウクとチョ・ボア

シリーズとして制作された『呑金/タングム』は、12年ぶりに戻ってきたホンランと、彼の正体を疑う義妹ジェイの間に芽生えるロマンスだ。

ホンランの帰還とともに再び起こる子供たちの失踪事件、そしてその事件の影をまといながら広がる雪人にまつわる不穏な噂など、ミステリーとメロドラマが交錯し、ジャンルを横断する複合的な面白さを提供する。

さらに、タイトルの『呑金/タングム』が示すのは、古代中国で「死ぬまで金を呑まされる」という残酷な刑罰を意味しており、物語は登場人物たちが避けられない美しくも残酷な運命に引きずり込まれるさまを描く。時代の常識を覆す斬新な設定と、運命に抗う魅力的なキャラクターたちの物語が、視聴者を強烈に惹きつけることになりそうだ。

イ・ジェウクとチョ・ボア
イ・ジェウク
チョ・ボア

ドラマ『呑金/タングム』で主演を務めるイ・ジェウクは、アクションシーンについて次のように話していた。

「これまでの作品とはまったく違う感触だった。武術監督が作ったアクションシークエンスがすごくスタイリッシュで、ライブ感のあるアクションも多かった。その分、たくさん練習を重ねた」と語った。また、剣を持って戦う場面のスチールについては「自分が演じたキャラクターを象徴する重要な写真で、当時の緊張感やそのシーンごとの空気を今でもはっきり覚えている」

チョ・ボアは出演理由について「他の作品と大きく違ったのは、兄妹間の深い情愛が描かれていたこと。私も普段から弟との仲がとても良くて、台本を読んで弟ホンランを想う姉の心情に共感し、この役を演じたくなった。演じる上で幼い頃のホンランと、12年ぶりに記憶を失って戻ってきたホンランに対する感情を完全に分ける必要があった。無意識に惹かれてしまう男として接してくるホンランへの複雑な感情は難しかったが、意識的に演じ分けるよう努力した」と語っていた。

初めて演技を共にしたイ・ジェウクは「(チョ)ボアさんは現場でもとても真剣で、自分の仕事を愛している。その中で見せるマナーや姿勢にもプロ意識を感じた。キャラクターの持つ鋭さを繊細に表現できる方で、目の表情だけで関係性が一変することもある。彼女を見習って演技することが多かった」と絶賛していた。

これに対しチョ・ボアも「イ・ジェウクさんの現場での姿勢が本当にかっこよくて、彼の演技や作品、キャラクターに対する真摯な姿勢に感動し、むしろ私の方が学ぶことが多かった」と笑顔で応えたのである。

チョ・ボアは昨年10月に長年交際していた婚約者と結婚。今年4月にはディズニー+のシリーズ『ノックオフ』で復帰予定だったが、共演予定だったキム・スヒョンと元恋人故キム・セロンを巡る私生活スキャンダルにより、公開が無期限延期。その影響で彼女の復帰作も宙に浮き、最大の被害者とも言われた。

そんな中での『呑金/タングム』出演についてチョ・ボアは「長い時間をかけて撮影し、後半の作業にも時間がかかった分、やっと皆さんにお見せできることになった。緊張も大きいが、それ以上に期待とワクワク感も大きい。ぜひ多くの方に愛してほしい」と語ったのである。

オム・ジウォン
パク・ビョンウン
チョン・ガラム
『呑金/タングム』の制作発表会の出演者たち

イ・ジェウク、チョ・ボアのほか、チョン・ガラムは消えたホンランの代わりに商団の養子となったムジンを、オム・ジウォンは商団の女主人で野心を抱くミン・ヨニを、パク・ビョンウンはホンランとジェイの実父で商団のトップ、シム・ヨルグクを演じる。

オム・ジウォンは「個人的に時代劇が大好きで出演を決めた。キム・ホンソン監督の力強い演出にも信頼があったし、2人の主人公の物語を軸に楽しんでもらえたら」としつつ、「ミン・ヨニは頭の切れるキャラクターで、場面ごとに感情や衣装、メイクを緻密に準備した。美術にも力を入れたので、衣装や全体の美しい画作りも注目してほしい」とアピールした。

劇中で夫婦を演じるパク・ビョンウンは「シム・ヨルグクとミン・ヨニは表向きは夫婦だが、ミン・ヨニは夫の財力と権力を利用して自分の野望を遂げようとする。まるで朝鮮時代版ショーウィンドウ夫婦のよう。2人の策略と頭脳戦も見どころになるはず」と説明していた。

さらにオム・ジウォンは「ジェウクさん以外、私と食事を共にできる人はいない」と冗談を飛ばし、会場を笑わせたのだった。

最後にイ・ジェウクは「本当に美しく、豊かな作品。スタッフ全員が苦労して作り上げたので、ぜひ多くの方に楽しんでもらいたい。190か国で公開されるのでプレッシャーも大きいが、成功してほしい」と語り、チョ・ボアは「『呑金/タングム』はすべてのキャラクターに深い物語があるので、その背景にも注目してほしい」と語った。監督も「常に楽しく、真剣に作り上げた。たくさん観てほしい」とコメントした。

Netflixシリーズ『呑金/タングム』は、5月16日より世界190か国で配信開始される。

【写真】記憶を失ったイ・ジェウクは本物なのか…“謎めいた”スチール初公開

【関連】『呑金/タングム』登場人物それぞれが胸に秘めた思いに注目。交錯する感情の渦へ

【写真】キム・ジェウクが語るNetflix新作『呑金/タングム』の舞台裏「徹底的な準備が必要だった」

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事