Netflix旋風再び、『おつかれさま』『白と黒のスプーン』など4作品が百想芸術大賞で9冠達成

2025年05月06日 話題 #Netflix #写真
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世界最大級のオンラインエンターテインメントサービスを提供するNetflixが、5月5日に開催された“第61回百想芸術大賞”にて、韓国オリジナル作品で圧倒的な存在感を示した。

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通称“韓国のゴールデングローブ賞”とも称される本賞は、映画・テレビ・演劇の枠を超えた総合芸術賞であり、世界中から注目を集めている。

Netflixオリジナルシリーズ『おつかれさま』(独占配信中)は、テレビ部門の作品賞を受賞。これは2年前に同じくNetflixシリーズ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』(独占配信中)が受賞して以来、再びNetflix作品がこの栄誉に輝いたことになる。

さらに、リアリティ番組『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』がテレビ部門の大賞を受賞する快挙も達成。これによりNetflix作品は、4作品で計9部門を制するという前代未聞の成果を挙げた。

なかでも注目を集めたのは、最多8部門にノミネートされた『おつかれさま』である。本作では、エスンの母親・グァンネを演じたヨム・ヘランが昨年の『マスクガール』(独占配信中)に続き、テレビ部門の女性助演賞を2年連続で受賞した。

(Netflixシリーズ『おつかれさま』独占配信中)

スピーチでは、エスン役のIUと幼少期を演じたキム・テヨンを見つめながら「エスン~お母さん賞をもらったよ~!」と感動的な一言を放った。

また、強烈な個性を放つキャラクター・サンギルを演じたチェ・デフンが男性助演賞を受賞し、受賞スピーチの締めくくりには劇中の名セリフを披露し、会場の笑いを誘った。

(Netflixシリーズ『おつかれさま』独占配信中)

さらに、本作の脚本を手がけたイム・サンチュンが脚本賞を受賞し、監督のキム・ウォンソクが代理でトロフィーを受け取った。

『おつかれさま』は、1960年代の済州島から2025年のソウルまでを舞台に、逆境に負けず成長していく少女エスンと、誠実で一途な少年グァンシクの波乱万丈な人生を描いた作品である。

時代の変遷とともに、人々のリアルな生き様と世代を超えた絆と愛を繊細に描いたストーリーは多くの共感を呼び、放送後は高い評価を獲得した。

また、IUとパク・ボゴムの初共演作としても大きな話題を呼び、配信開始以降、8週連続でNetflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)にランクインするなど、世界的な人気を証明した。

一方、テレビ部門の大賞に輝いた『白と黒のスプーン~料理階級戦争~』は、100人の料理人が賞金をかけて熾烈なバトルを繰り広げるリアリティショーである。

無名の料理人(黒のスプーン)たちが、有名シェフ(白のスプーン)に挑戦するという構図が韓国中で社会現象となり、日本でも大きな話題を集めた。2025年にはシーズン2の配信も決定しており、次なる熱戦にも期待が高まっている。

(Netflixシリーズ『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』独占配信中)

加えて、Netflixオリジナルシリーズ『トラウマコード』(独占配信中)からは、主演のチュ・ジフンがテレビ部門の男性最優秀演技賞を受賞した。

彼が演じたのは、紛争地域での医療経験を持つ天才外科医ペク・ガンヒョク。彼が機能不全に陥った大学病院の重症外傷チームを立て直し、患者を救うため奮闘する姿が描かれた。

ドラマのリアルかつ重厚な展開と、チュ・ジフンの圧巻の演技には「人生最高の作品」「代表作」との声も多く寄せられ、配信開始直後から本国で爆発的な人気を博した。

(Netflixシリーズ『トラウマコード』独占配信中)

配信2週目には、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で5週連続1位を誇っていた『イカゲーム』シーズン2を抑えて首位を獲得するという快挙を成し遂げている。

映画部門においても、Netflix映画『戦と乱』(独占配信中)が高評価を得た。本作は、戦乱に揺れる朝鮮王朝を舞台に、民と王のために命を懸けて戦った2人の男の運命を描いた歴史大作である。

(Netflix映画『戦と乱』独占配信中)

チョン・ソンイルが男性新人演技賞、パク・チャヌクが脚本賞、そして芸術賞(音楽)の3部門を受賞し、Netflix映画としての存在感を強く印象づけた。

今回の百想芸術大賞での受賞ラッシュは、韓国発のNetflix作品が持つクオリティとグローバルな競争力を改めて証明する結果となった。今後の展開にも注目が集まる。

第61回百想芸術大賞 Netflix作品:受賞結果一覧

『おつかれさま』(テレビ部門)
作品賞、男性助演賞(チェ・デフン)、女性助演賞(ヨム・ヘラン)、脚本賞

『トラウマコード』(テレビ部門)
男性最優秀演技賞(チュ・ジフン)

『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』(テレビ部門)
テレビ部門大賞

『戦と乱』(映画部門)
男性新人演技賞(チョン・ソンイル)、脚本賞、芸術賞(音楽)

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