『トラウマコード』のチュ・ジフン、『ジョンニョン:スター誕生』のキム・テリ、『パイロット』のチョ・ジョンソク、『リボルバー』のチョン・ドヨンらが、栄誉ある百想トロフィーを手にした。
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一方、IU(アイユー)とパク・ボゴムは個人賞を逃したものの、『おつかれさま』の共演者たちの受賞を心から祝福した。
授賞式は5月5日20時より、ソウル・江南区COEX Dホールにて開催された。MCはシン・ドンヨプ、スジ、パク・ボゴムの3人が務め、この式典はテレビ・映画・演劇の三分野を網羅する、韓国唯一の総合芸術賞である。
女優最優秀演技賞は、予想が極めて困難だった混戦を制し、キム・テリが『ジョンニョン:スター誕生』で受賞。
「女性国劇(朝鮮時代の女性歌劇)が最も輝いていた時代を演じられたことが光栄。まだまだ未熟で、この賞をいただくのは恐縮だが、妥協しない努力を重ねてきた。その姿勢が自分にとってのロマンだった。これからは、さらに良い演技ができるよう邁進したい」と、感無量の表情で語っていた。
男優最優秀演技賞は、『おつかれさま』のパク・ボゴム、『ソンジェ背負って走れ』のピョン・ウソク、『良いが悪い、ドンジェ』のイ・ジュンヒョク、『こんなに親密な裏切り者』のハン・ソッキュらを抑え、『トラウマコード』のチュ・ジフンが受賞。
「この作品を楽しんでくれた視聴者に何より感謝したい。作品を重ねるごとに、俳優という存在は仲間がいなければ何もできないと痛感する。共に作り、支えてくれた皆の代表としてこの場に立っている。次もまた、皆と楽しく作品を届けたい」と力強く語ったのだった。
『おつかれさま』で助演女優賞を受賞したヨム・ヘランは、涙ぐみながら次のように語った。「ここに私たちのエスンたちがいます。お母さんが賞をもらったよ。副賞じゃなくて最優秀賞だよ。『おつかれさま』は、スタッフというより、もう1つの登場人物のような存在だった。私をグァンネとして覚えてくれている視聴者の皆さん、本当にありがとうございます。同じ時代にイム・サンチュン作家、キム・ウォンソク監督と生き、共に演技できたことに心から感謝しています。娘と母に、心から“愛してる”と伝えたいです」。
同じく助演男優賞を受賞した『おつかれさま』のチェ・デフンは、「これまでにもらったこどもの日のプレゼントの中で、一番すばらしい贈り物になる気がします。キム・ウォンソク監督、イム・サンチュン作家から連絡を受けたときの胸の高鳴り、不安と心配、そしてその幸せは、決して忘れられない旅でした。辛く厳しい世の中で、心が折れそうなときは、あそこを見て叫んでください、“学氏(ハクシ)!”」と叫び、拍手を浴びた。
映画部門の監督賞は『リボルバー』のオ・スンウク監督が受賞。「この賞をいただいて、また映画を撮りたい気持ちが湧いた。今回は最後の作品かもしれないと思っていたが、また頑張って賞を狙いたい。チョン・ドヨンさんと2作目だったが、どうすれば人間の不幸をリアルに表現できるかを彼女から学んだ」と、主演女優への感謝を述べていた。
脚本賞(シナリオ賞)は、パク・チャヌク監督と脚本家シン・チョルによる『戦と乱』が受賞。
パク監督は「自分が監督していない作品で脚本賞をいただくのは初めて。韓国の政治状況を見て『戦と乱』を思い浮かべた。今こそ、偉大な国民にふさわしい指導者を選ぶ時が来ている」と明言し、注目を集めたのだった。
脚本家のシン・チョルは「400年前に愚かな王がいた。その事実を記録し、民の立場で怒りを表した匿名の史官がいたからこそ、今私にこの思いが届いた。朝鮮王朝実録を記したその人物に、この栄誉を捧げたい」と、深い敬意を表した。
女優最優秀演技賞を受賞したチョン・ドヨンは「監督が受賞された時点で十分だと思っていた。今回は『無頼漢 渇いた罪』以来の再タッグだったので不安もあったが、“チョン・ドヨンの新しい顔を見つける”という監督の言葉のおかげで、自分自身の可能性を再発見できた」と笑顔を見せた。
男優部門では、『朝の海、カモメは』のユン・ジュサン、『勝負』のイ・ビョンホン、『ハンサムガイズ』のイ・ヒジュンを抑え、『パイロット』のチョ・ジョンソクが受賞。「まさか自分が…と思っていたが、賞は欲しかった。挑戦だったし、無謀かとも思った。でも監督や共演者と取り組んだ結果が評価されて嬉しい」と感謝の気持ちを表した。
バラエティ部門・男性賞は、キム・ウォンフン、DEX、ソン・シギョン、ユ・ジェソクを抑え、MC歴の長いシン・ドンヨプが受賞。「新人賞をもらった時のように頭が真っ白に。予想もしていなかったので、ドキドキしている。キム・ウォンフンが受賞すると思っていたが、自分がもらえて驚いている」と語った。
女性バラエティ賞を受賞したイ・スジは「笑わせる人の周りには、いい人が集まる。舞台を失い、スランプに陥った時に『SNL』のチームが手を差し伸べてくれた。本当に愛している。“ホットイシュージ”のスタッフにも感謝。辛いこともあるが、視聴者のメッセージが力になる。皆さんのおかげです」と感謝を叫び、会場を沸かせた。
■受賞者一覧:
【映画部門】
• 大賞:ホン・ギョンピョ(『ハルビン』撮影監督)
• 作品賞:『ハルビン』
• 監督賞:オ・スンウク(『リボルバー』)
• 新人監督賞:オ・ジョンミン(『チャンソン』)
• 最優秀演技賞(男):チョ・ジョンソク(『パイロット』)
• 最優秀演技賞(女):チョン・ドヨン(『リボルバー』)
• 助演賞(男):ユ・ジェミョン(『幸せの国』)
• 助演賞(女):スヒョン(『満ち足りた家族』)
• 新人演技賞(男):チョン・ソンイル(『戦と乱』)
• 新人演技賞(女):ノ・ユンソ(『聴説(チョンソル)』)
• 脚本賞:シン・チョル、パク・チャヌク(『戦と乱』)
• 芸術賞:チョ・ヨンウク(『戦と乱』音楽)
• GUCCIインパクト賞:『朝の海、カモメは』
【TV部門】
• 大賞:『白と黒のスプーン~料理階級戦争~』
• 作品賞(ドラマ):『おつかれさま』
• 作品賞(バラエティ):『トゥントゥン 風向高校』
• 作品賞(教養):SBSスペシャル『学田 そして裏側 キム・ミンギ』
• 演出賞:ソン・ヨンファ(『こんなに親密な裏切り者』)
• 脚本賞:イム・サンチュン(『おつかれさま』)
• 芸術賞:チャン・ヨンギュ(『ジョンニョン:スター誕生』音楽)
• 最優秀演技賞(男):チュ・ジフン(『トラウマコード』)
• 最優秀演技賞(女):キム・テリ(『ジョンニョン:スター誕生』)
• 助演賞(男):チェ・デフン(『おつかれさま』)
• 助演賞(女):ヨム・ヘラン(『おつかれさま』)
• 新人演技賞(男):チュ・ヨンウ(『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』)
• 新人演技賞(女):チェ・ウォンビン(『こんなに親密な裏切り者』)
• バラエティ賞(男):シン・ドンヨプ
• バラエティ賞(女):イ・スジ
【演劇部門】
• 百想演劇賞:『トゥンソの音』
• 演技賞:クァク・ジスク(『マルタのユダヤ人』)
• 若手演劇賞:劇団コンノリクラブ
【特別部門】
• プリズム人気賞(男):ピョン・ウソク
• プリズム人気賞(女):キム・ヘユン
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