『君は天国でも美しい』が、想像を超える天国の姿を描き出した。
JTBCドラマ『君は天国でも美しい』は、わずか2話の放送で視聴者から高い評価を受け、早くも人生ドラマの誕生を予感させている。
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主人公イ・ヘスク(演者キム・ヘジャ)の死をきっかけに始まるダイナミックな天国入門記と、予測不能な天国での適応過程は、スピーディーな展開と共に視聴者をぐいぐいと引き込んだ。
ユニークで機知に富んだ想像力に満ちた“天国”の世界は、知れば知るほど興味深く、見れば見るほど魅了されていく。
個性的な設定と構築された世界観が際立つ本作、第3話(4月26日放送)を前に、今から視聴を始めたいという人のために、見どころを整理しておこう。
■死後の世界もアップデート? 見たことのない“最新式の天国”
誰もが一度も体験したことのない“死”というテーマに、想像力の限界は存在しない。制作陣はこの無限の可能性を活かして、前例のない死後世界を創造した。
元死神のチョン・ジャンナム(演者チョ・ウジン)が「今はここも全部自動化されて、死神はもう必要ないんです」と語るように、イ・ヘスクはスマホアプリで呼び出した“死後の地下鉄”に乗って旅立ち、罪の審判も自動で行われ、天国行きと地獄行きに自動的に振り分けられる。
到着した天国でも、手荷物検査を経て生前の持ち物をすべて預け、カウンセリングルームで新しい“天国の人生”を準備する。さらに、「何歳で、誰と天国で暮らすか」という2つの選択肢を問われるシーンは印象的だ。
これにより視聴者もまた、イ・ヘスクと共に“自分ならどうするか”を考えることになり、「現世の人生や縁は死後も続いていく」というメッセージに気づかされる。
現実に似ていながら想像をはるかに超えるこの世界で、“新人住人”イ・ヘスクがどのように生きていくのか、本格的な天国ライフの行方が注目される。
■現世では別れ、天国では再会、かけがえのない縁が再び結ばれる場所
イ・ヘスクと夫コ・ナクジュン(演者ソン・ソック)夫婦のように、天国では多様な人間関係と深いドラマが広がっている。死という避けがたい別れの後に天国で再会する彼らの姿は、見る者の涙腺を刺激した。
例えば、命を落としてなお少女の手を離さなかった消防士と、救出されなかった少女が、天国の検問所で再会して手を取り合う場面。
また、闘病中の嫁とそれを看病していた姑が、“母と娘”という立場を変えて出会い直すという再会劇も描かれた。
人と人との縁に限らず、猫のソニャ(演者チェ・ヒジン)のように人間になった存在や、先に虹の橋を渡ったペットが飼い主の元へ駆け寄る場面なども、多くの話題を集めた。
こうした再会が描かれる天国で、イ・ヘスクが誰とどのように再び出会うのかも、今後の大きな見どころの1つである。
■天国はハッピーエンドではない? まだ終わらぬ、もうひとつの人生の始まり
演出のキム・ソギュン監督は制作発表会で「このドラマの前提は、“人生の終わりは死ではない”ということ」と語っていた。
第2話で登場した“天国支援センター”のセンター長(演者チョン・ホジン)もオリエンテーションの中で同じことを説明する。
「ここではいつ死んでも悔いのないよう、もう一度しっかり生きてほしい」「天国は賞ではなく、天国でも地獄に落ちることがある」という設定は、死が終わりであり、善人は天国へ、悪人は地獄へ行くという一般的な想像を覆すものだ。
つまり、イ・ヘスクが天国で夫と再会したことは“ハッピーエンド”ではなく、むしろ物語の始まりなのである。
自分が天国に来たのは間違いではないかと疑い、天国でも悪事をすれば地獄に堕ちるという不安を抱えるイ・ヘスク。果たして、天国で始まった“第2の人生”は本当の意味での幸福な結末を迎えられるのだろうか。その行方に、今後ますます目が離せない。
JTBCドラマ『君は天国でも美しい』は、毎週土曜22時40分、日曜22時30分に放送中。さらに、Netfliでも視聴することができる。
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