日本映画界を代表する巨匠、是枝裕和監督が韓国を訪れる。
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4月22日、韓国のアートシネマ「シネキューブ」は、開館25周年を記念して特別展『是枝と歩んだ25年』を開催すると発表。その一環として是枝裕和監督が来韓し、現地の観客と交流するイベントが予定されている。
是枝監督はこの25年間、シネキューブで最も多くの観客を動員した監督であり、2001年の同館1周年記念作『ワンダフルライフ』を皮切りに、これまで計14作品が同館で上映されてきた。
また、同館を運営するTcastは『万引き家族』『そして父になる』『三度目の殺人』など、計6作品を輸入・配給し、韓国の観客に是枝監督の作品世界を紹介してきた。
来韓のたびにシネキューブを訪れるなど、同館への特別な愛着を見せてきた是枝監督は、今回の特別展期間中も様々なイベントを通じて観客と直接対面する予定だ。
なかでも注目を集めているのが、来韓を記念して行われる「スペシャルトーク」や「マスタークラス」だ。チケットは発売と同時に完売するなど大きな反響を呼んでおり、来韓最終日には特別な「シネトーク」も予定されている。
5月1日には、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『万引き家族』の上映後、是枝監督と、同監督作『ベイビー・ブローカー』で共演した俳優ソン・ガンホ、イ・ジュヨンが登壇。
『ベイビー・ブローカー』で韓国人俳優として初めてカンヌの男優賞を受賞したソン・ガンホと、同作で印象深い演技を見せたイ・ジュヨンが、「是枝ワールド」について監督と語り合う特別な機会となる。
また、来韓初日の4月29日には、是枝監督と俳優イ・ドンフィが登壇する『スペシャルトーク:私たちが劇場を愛する理由』が開催され、映画専門誌『CINE21』のキム・ソミ記者がモデレーターを務める。
映画を愛する観客と共に、映画館やアートシネマの存在意義について深く掘り下げる場となる予定だ。
翌30日には、映画監督デビュー30周年を迎えた是枝監督によるマスタークラスが行われる。
このマスタークラスには、映画『私たち』や『私たちの家』で韓国映画界に温かな感動を届けたユン・ガウン監督が登壇。熱烈な是枝ファンとして知られる彼女が、尊敬する是枝監督に映画演出について質問を投げかける形で進行される。なおこの日は、映画監督を志す映画学科の学生50名が特別に招待される予定で、学びと感動のひとときとなることが期待されている。
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