パク・ウンビンの女優としてのキャリアは長い。子役として出演した『太王四神記』(2007年)では、早くも透明感のある美少女として評判になった。
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彼女が大人の女優として本格的に脚光を浴びたのは、『ストーブリーグ』(2019~2020年)であった。このドラマは、万年最下位に沈むプロ野球チーム「ドリームズ」を再生させるために、チームのフロントが奮闘する姿を描いている。
パク・ウンビンは、韓国プロ野球界初の女性運営チーム長であるイ・セヨンを演じ、その存在感を存分に示した。
彼女の上司として新任されたゼネラル・マネージャー(GM)のペク・スンス(ナムグン・ミン)は、常識にとらわれない革新的な手法でチームに変革をもたらそうとする。その過程で生じる摩擦や葛藤をイ・セヨンはしなやかに受け止め、ペク・スンスと共に「ドリームズ」を強豪チームへと導いていった。
続く『ブラームスは好きですか?』(2020年)でパク・ウンビンは、チェ・ソンアというキャラクターに命を吹き込んだ。音楽大学への入学を果たしながらも、才能の壁に苦しむソンアは、まるで夢の中で出口を見失ってしまったかのようだった。
しかし、彼女は運命的な愛に出会い、その感情は名曲の旋律のようにときめいた。そして、ピアノの音色に溶け込むような哀愁漂うパク・ウンビンの演技が、いつまでも余韻を残した。
時代劇『恋慕』(2021年)では、男装して世子に扮するという大胆な役柄に挑戦した。冷淡な世子が初めて恋に触れ、氷のように凍った心が春の風に解けていく様子を、パク・ウンビンは驚くほど細やかに表現した。
そして、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022年)では、ついに彼女が世界的な大ヒットを勝ち取る。弁護士ウ・ヨンウを演じ、純粋な心の動きを見事に描き出した。その演技は、多様性や人間の温かさに関する深いメッセージを視聴者に伝えた。
その後、『無人島のディーバ』(2023年)では、無人島から帰還したヒロインを生き生きと演じ、生命力に満ちあふれる姿を見せた。
このように、パク・ウンビンの演技は、困難の中でも希望を見出し、前へと進む力を与えてくれる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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