ヒョンビンはどんなドラマに出演しても、「自分が感じたことを一番正確に表現したいと思い、そのことに気をつかって演じています」と語るとおりの俳優だ。そんな彼にとって、今までの出演作で特に思い出に残っているのが『私の名前はキム・サムスン』である。
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このドラマは2005年の制作であり、韓国で放送されてから20年が経過している。それでも、ヒョンビンには「自分を世に知らしめてくれたドラマ」として特別なのである。
実際、放送から何年経ってもヒョンビンは来日する度に、『私の名前はキム・サムスン』についてよく質問されていた。
たとえば、2010年1月8日に東京・台場のフジテレビでドラマ『チング~愛と友情の絆~』の記者会見を行ったときも、『私の名前はキム・サムスン』のことをたくさん聞かれていた。そのときに彼は、共演したキム・ソナについてこう述べている。
「キム・ソナさんと共演した思い出は私にとって貴重です。この作品がきっかけとなって順調に活動することができました。そのような機会を作ってくれた恩人がキム・ソナさんです。このドラマを通して学んだことを生かして今も演技をしています。僕にとって先輩・同僚であり、良きお姉さんです。本当にやさしい方です」
また、2010年4月29日に横浜アリーナでファンイベントを行ったときも、ヒョンビンは『私の名前はキム・サムスン』のことを盛んに語っていた。
「多くの方が『私の名前はキム・サムスン』に関心と愛情を注いでいる、という内容の記事を読みました。とても気分を良くしました。僕は1つの作品が終わってから、時間をおいてその作品を見返すということをします。『あのとき、どんな風に演技をしたのかな』と思って見るのです。でも、見るたびに『何でこうしてしまったのか』と思い、もっとみなさんに良い姿を見せなくてはいけないと肝に銘じます。『私の名前はキム・サムスン』の場合は特にそう思っています」
こうした言葉を聞いていると、ヒョンビンという俳優の真摯な姿勢を十分に感じ取れる。そして、彼がいかに『私の名前はキム・サムスン』を愛しているかということもよくわかる。
文=大地 康
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