TVING初の“19禁時代劇”『春画恋愛物語』がベールを脱ぐ。
2月5日にソウルのCGV龍山アイパークモールで、TVINGオリジナルシリーズ『春画恋愛物語』の制作発表会が開催された。イベントにはイ・グァンヨン監督、コ・アラ、チャン・リュル、カン・チャニ、ソン・ウヒョン、ハン・スンヨンが出席した。
『春画恋愛物語』は、破格的な恋愛談集『春画恋愛物語』によって都城がざわめく中、初恋に失敗したファリ姫(演者コ・アラ)が自ら婿を探すと宣言したことで、都城一のプレイボーイのチェ・ファン(演者チャン・リュル)と最優秀花婿候補のイ・ジャンウォン(演者カン・チャニ)が巻き込まれることになるロマンティック青春時代劇だ。
この日、イ・グァンヨン監督は作品について次のように語っている。
「男女の区別が厳格だった架空の時代に、『春画恋愛物語』という破格的な恋愛談集が流行し、それによって引き起こされる物語だ」と説明し、「恋愛談集そのものよりも、なぜこの時代に誰が、どんな思いでこの本を書いたのか、という点を追いながら楽しんでほしい」
さらに19禁の制限を設けた理由については、次のように説明していた。
「作品のレーティングを特に意識して撮影したわけではない。春画という破格的な素材を取り入れたが、それはこの物語の『誰が書いたのか?』という問いから始まっている。実はこの企画の着想は実話に基づいている。制作会社の代表が幼少期に古本屋へ行き、古書を見つけたところ、思わず『びっくり!』と閉じたが、その後『これは昔の本みたいだけど、一体誰が書いたのだろう?』と考え、それが企画につながった。しかし、この作品の本質は『なぜ、それを書いたのか』という問いにある。だからこそ、制限自体は大きな挑戦ではなかった」
特に演技指導について、監督は「少し恥ずかしいが、自分の恋愛の話をたくさん聞かせた。『僕の初恋はこんな感じだった』『初めてキスした時はこう感じた』などの話を役者たちに伝え、どうすればその感情を表現できるか一緒に考えた。あまり興味はないかもしれないが」と冗談交じりに語り、笑いを誘ったのだった。
また、『元敬』に続き、時代劇ブームに加わることになった『春画恋愛物語』について、「その流れを継いでほしい」と期待を寄せ、「この作品が初めての時代劇挑戦だったが、未経験者ならではの魅力があると思う。時代劇における慣習的な要素を打破しようと意識して撮影したため、視覚的にも聴覚的にも楽しめる作品になっている」と語った。
さらに、以前『ミョヌラギ-わが嫁たちの物語』を演出した経験についてはこう語っていた。
「ロマンス時代劇を制作するにあたり、どんなテーマ意識を持つべきか考えた。守るべき良い慣習もあるが、時代に応じて変わるべき慣習もあると思う。それをどう現代的に変えていくかを模索した。その考えが『ミョヌラギ-わが嫁たちの物語』の影響を受けたと思う。この作品では、慣習を打破していく中で女性たちの連帯が強調されている。最後のシーンでは、撮影現場でも涙が流れるほどだった。俳優たちが素晴らしい演技を見せてくれたおかげで、感動的なシーンが完成したので、ぜひ最後まで見届けてほしい」
そんな『春画恋愛物語』の出演するコ・アラは、次のように語っていた。
コ・アラ(ファリ姫役)は「作品をご覧になればわかると思うが、自分の人生を主体的に選びながら生きなければならない性格の人物で、最初は世間知らずな王女として登場するが、最後には全く違う姿を見せる。この成長の過程を女性として、表現できるのは魅力的だと感じた」
続けて、約5年ぶりのドラマ復帰、約10年ぶりの時代劇出演、さらにOTT作品への初挑戦となることに関しては、「このような楽しい作品を撮るために、長い間慎重に作品を選んできたのだと思う」と笑いながら話し、「作品全体のメッセージや恋愛談集に含まれる内容があるため、19禁であるべき部分があるのだと思う。キャラクターだけでなく、作品のメッセージに魅力を感じて出演を決めた」と語ったのだった。
コ・アラは、コ・アソンの負傷により急遽キャスティングされたことについて次のように話した。
「本当にありがたく、運よく面白い脚本を急いで受け取ることができた。早急な検討をお願いしたいと言われた。もともと別の作品を準備していて、すでに準備が整っている状態だった。ほかの伝統時代劇を準備中だったが、この脚本を読んでみたら、人は皆、人生において選択をしながら生きていくものではないかと思った。主人公のファリが人生の中で下す選択に共感できる部分が多かった。セリフもすごく面白く、脚本の流れもスムーズで、撮影に早く入ることにも負担を感じずに臨むことができたし、現場の雰囲気もとても楽しかった」
さらに、キャラクターとのシンクロ率について尋ねられると、「私はキャラクターの性格を環境から築いていくタイプだが、自分と似た部分が多いと表現するのにとても助けになる。ファリ姫という人物は、私と性格がよく似ている点が多く、特に序盤は少し世間知らずな姿を見せるので、『子どもの頃の私はどうだったかな?』と幼いころをよく思い出しながら、作品に反映させようとした。好奇心が旺盛で、言うべきことははっきり言うところが私ととても似ていると思う」と伝えたのだった。
そんなコ・アラと『春画恋愛物語』で共演するキャスト陣は、自身のキャラクター紹介とドラマの撮影エピソードをそれぞれ次のように語っていた。
•チャン・リュル(チェ・ファン役):「都城一のプレイボーイでアイドルのようなキャラクター。初めての時代劇挑戦だったが、作品を読むたびに新たな発見があり、まるで玉ねぎのような作品だと感じた」
コ・アラとの共演については、「最初のリーディングのとき、彼女の姿にとても驚いた。すでに台本に深く入り込んでいて、非常に豊かな感情で多くの涙を流していた。 “本当にたくさん助けてもらえるだろう” と思ったが、撮影を進めるうちに日常と時代劇ではエネルギーが少し異なる部分があり、その豊かな感性に多くの影響と助けを受けた」と語った。
さらに、キャラクターとのシンクロ率については、『似ていると言うには少し問題のある肩書きを持つキャラクターだが、物語が進むにつれてこの人物の新しい一面が明らかになっていく。この人物の根底には責任感がある。私自身も仕事をする際や人と接するときに責任感を持って対応しようとするので、その点は似ていると思う』と答えていた。
•カン・チャニ(イ・ジャンウォン役):「都城一の花婿候補。ファリ姫を追いかけるのがとても楽しかった。僕も魅力的でかっこいいキャラクターを演じたくなった」
キャラクターのシンクロ率については、「好きな人の前ではうまくできず、表現も下手だが、見えないところで一生懸命努力する部分がキャラクターと少し似ていると思う」と語った。
また、コ・アラとの共演について「アラ姉さんが本当によく気にかけてくれたので、楽しく撮影できた。いつも姉さんが前で演技するとき、目で語りかけてくれる。その部分に引き込まれ、共感することで自然と演技ができた。僕もたくさん学んだ」と温かいエピソードを明かした。
•ソン・ウヒョン(イ・スン役):「ファリの兄であり、学問に励む模範的な世子。物語の中にさまざまな恋愛が描かれているが、世子の話はまた異なる。それが魅力的で作品を選ぶ決め手となった」
キャラクターとのシンクロ率については、「スンは非常に模範的で学問に励む人物だが、高校3年生の頃の自分と少し似ていると思った。受験生の時は常に勉強に打ち込んでいたので、その瞬間だけは共感できた。実際に『王の勉強』という本を読んだことがあるが、世子はまるで受験生のように長い時間を勉強に費やしていた」と笑いながら語ったのだった。
さらに、劇中で俳優イム・ファヨンとカップルの演技を披露したソン・ウヒョンは、「ここで話していると、ヌナ(姉さん)がとても恋しくなる。イム・ファヨンさんとは世子と世子嬪として共演したが、僕たちのパートは深い悩みや感情を扱う場面が多かった。ヌナがその部分を本当に見事に演じてくれたおかげで、シーンがより豊かになった。おかげで良い撮影ができたことを覚えている」と、息の合った共演を振り返っていた。
•ハン・スンヨン(イ・ジウォン役):「知性と美を兼ね備えた貴族令嬢だが、恋愛においては不器用な愛らしいキャラクター。大胆なシーンもあるが、監督や共演者と話し合いながら自然に表現できるよう努めた」
続けて、「私のイメージのせいで『ハン・スンヨンがこんなこともできるの?』と思う方もいるかもしれない。でもデビュー当時から私は大人だった。演技をしながら、キャラクターが持つ恋愛の物語を表現する上で自然な部分だと考え、監督とも十分に話し合い、共演者とも相談しながら、美しく仕上げることに気を配った。皆さんにもぜひ愛らしく見ていただけたら嬉しい」と語った。
さらに「ジウォンも単なる刺激的な演出のためのキャラクターではなく、性格の中にギャップがある。時には賢く、時には不器用。そんな姿の中に楽しさを見つけていただけたらありがたい」と付け加えたのだった。
キム・テクと共演したハン・スンヨンは「キム・テクさんとは会話が本当によく通じて、いろいろなシーンを愛らしく表現できれ、特に監督がテクさんのキャラクターをとても大切にしていたので、現場で一緒に演じる機会がさらに増えたと思う。そのおかげで完成度の高いシーンが生まれた気がする」と振り返り、「実際に見てみると、キム・テクさんは身長が190cmを超えるとても大きな方で、一方で私はかなり小柄なので、2人が並んだときの圧倒的な身長差が生み出すケミ(相性)が面白いなと思った」と語っていた。
そして、キャラクターのシンクロ率については次のように語っていた。
「見かけ倒しの秀才っぽい感じが、自分ととても似ていると思った。知識は豊富に見えるけれど、実際には世の中や人、そして愛についてはほとんど何も知らないような感じが、自分と重なる部分があった。多くのことを学び、反省するきっかけにもなった」
作品の目標についてイ・グァンヨン監督は「視聴率1位」と明言し、公約についてコ・アラは「何でもやります!どこへでも行きます!」と意気込みを見せて、「共演者の中にはカフェを経営している人もいるし、アルバイトをしている人もいる。冬だから、屋台で卵パンやたい焼きを売るのもいいし、屋外でやるのも、カフェイベントとしてやるのもいい。団体ダンスも踊ってみるつもりだ。アイドル出身の心強いメンバーもいるから」と情熱を見せ、笑いを誘ったのだった。
『春画恋愛物語』は2月6日(木)に韓国TVINGにて1・2話が初放送され、U-NEXTでは韓国放送と同日独占見放題配信される。
(記事提供=OSEN)
■【写真】『春画恋愛物語』主演カップルが登場!“ちょっぴり自由な”お洒落カップル写真
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