ハン・ジミンが主演しているSBSの新作ドラマ『私の完璧な秘書』(原題)。快調なスタートを切って評判を集めている。ハン・ジミンが演じているのは、仕事に集中しているヘッドハンティング企業のCEOカン・ジユン。そして、彼女を支える有能な秘書のユ・ウノをイ・ジュニョクが演じている。
【写真】距離感“バグ”…ハン・ジミン×イ・ジュニョク、美男美女っぷり
ドラマでは2人のラブロマンスが徐々に盛り上がりを見せていくが、ハン・ジミンがバリバリと仕事をこなす姿というのは、今や彼女が得意とするキャラクターになっている。それほど、最近のハン・ジミンはドラマでも映画でも「明確な意志を持って仕事をこなしていく女性」が板についている。
それとは対照的な女性を演じたのが、2007年の時代劇『イ・サン』だった。ハン・ジミンは、ヒロインのソン・ソンヨンに扮した。
この女性は、イ・ソジンが演じたイ・サンを世子(セジャ)時代から愛していくのだが、決して自分の「我」を出さなかった。いつも周囲に配慮して、自分よりも他人の幸せを願うタイプの人だった。
言ってみれば、涼やかな春風のように人々の心に安らぎを与える存在だ。しかし、決して芯は弱くなかった。それどころか、どこまでも青い空のように揺るがぬ信念も持ち合わせていた。それゆえ、たとえ難しい局面になっても、誠実に物事に対処していくことができたのである。
それは、イ・サンが世子から国王になっても変わらなかった。ソン・ソンヨンはイ・サンに対して「単なる憧れ」ではなく「深い共感」によって国王を支えていった。それが、イ・サンにとって、どれほど救いになったであろうか。こうして、ソン・ソンヨンという女性は『イ・サン』という物語で「尊い聖女」になっていったのだ。
そして、レジェンド級の傑作として評価される『イ・サン』で、ソン・ソンヨンを気高く演じたハン・ジミンの演技は、本当に光り輝いていた。それから18年後、ハン・ジミンは変わらぬ存在感で『私の完璧な秘書』にハツラツと主演している。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】ハン・ジミンが明かすキスの真相…『私の完璧な秘書』撮影の裏話
前へ
次へ