韓国SBSで放送中の『私の完璧な秘書』でハン・ジミンが演じるのは、バリバリと仕事をこなすカリスマ的なCEOのジユンだ。とはいえ、プライベートでは自分をうまくコントロールできない。そんな彼女が有能な秘書のウノ(イ・ジュニョク)とラブロマンスを展開するのが『私の完璧な秘書』のメインストーリーである。
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それにしても、ハン・ジミンが職場の上司を演じると本当に頼もしそうだ。逆に、2023年のドラマ『ヒップタッチの女王』では、相手のヒップに触ると過去の映像が見えてしまうというユニークな獣医に扮していた。その姿はあまりにコミカルで、今回の『私の完璧な秘書』とは真逆のキャラクターだった。
むしろ、イメージ的にジユンに近いのは、映画『ハッピーニューイヤー』(2021年)で演じたホテルのマネージャーのソジンかもしれない。改めて振り返ってみよう。
映画『ハッピーニューイヤー』は、高級ホテル〈エムロス〉を舞台にして様々な登場人物たちの意外な出来事を描いていた。その中で、ハン・ジミンが演じたマネージャーのソジンは、占い師から「年末までに愛の告白を受ける」と告げられて期待していた。
というのは、ソジンには15年も片思いをしている男友達のスンヒョ（キム・ヨングァン）がいたからだ。ところが、占い師の予言は当たらなかった。ソジンはスンヒョから婚約者（コ・ソンヒ）を紹介されてしまったのだ。そのときのソジンは失望を隠せなかった。
しかし、終わる恋もあれば、新たに始まる恋もある。ソジンが気になっていた男性が整形外科医のジンホ（イ・ジヌク）だ。彼は毎週土曜日、ホテルでお見合いをしているのだが、ことごとく断られていた。そんなジンホには隠された秘密があった……。
こうしたエピソードが描かれた『ハッピーニューイヤー』で、ハン・ジミンは部下から「上司にしたい人」にしっかり選ばれるようなキャラクターを素敵に演じていた。
新作ドラマ『私の完璧な秘書』でハン・ジミンが扮するジユンは、最後まで素敵な上司でいられるだろうか。ドラマの今後の展開が楽しみだ。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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