俳優ナ・イヌが兵役免除に関する議論について謝罪を表明する一方で、病名などの個人的な事情については沈黙を選んだ。この件で兵務庁に苦情が寄せられるなど困惑した状況にもかかわらず、彼の慎重な対応に対し、芸能界関係者は彼を応援してほしいと訴えている。
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ナ・イヌは1月9日午後、ソウル市麻浦区上岩洞にあるMBC本社で行われた新金土ドラマ『モーテル・カリフォルニア』の制作発表会に出演者らと共に参加した。
この場は、彼の兵役免除が発表された後、初めての公式の場となった。関連する心境について尋ねられると、ナ・イヌは勇気を出して口を開いた。まず、「この場で兵役免除について言及することにより、ドラマチームに申し訳ない気持ちだ」と謝罪し、頭を下げた。
彼は震える声で「作品の撮影中に(兵役免除に関する)最初の記事が出た。撮影が終わり、混乱した状況で夜に連絡を受けた」と明かした。そして、「敏感な問題であり、決断が必要だった。しかし『沈黙』を選んだのは私自身であり、それが私の選択だった」と強調した。
また、「多くの方が私の明るくポジティブな姿を好んでくださるので、自分が辛くても明るく振る舞おうと努めていた」と語り、心理的な苦痛が垣間見えた。病名については「個人的な事情で詳しく話すのは難しいが、ありのままの自分を見ていただければと思う」と述べた。
具体的な説明は控えたが、彼の回答からは、兵役免除の原因となった病状が身体的な問題ではなく、心理的な要因であることが推測された。それにもかかわらず、彼の兵役免除理由について兵務庁に疑念を煽る苦情が寄せられていた。
ある関係者によれば、ナ・イヌは長年兵役を待ち望みながら演技活動を続けてきた。『モーテル・カリフォルニア』の撮影を終えた後、晴れやかな気持ちで兵役義務を果たす準備をしていたが、兵務庁から入隊通知ではなく「免除通知」を受け取ったという。
彼は再検査の結果、4級補充役に判定され、社会服務要員としての兵役代替勤務を待っていた。しかし過去に入隊延期を1回申請しただけで、それも問題なく受理されていた。
一般的に最大3回まで入隊延期が可能であることを考えると、これが「長期待機免除」を狙った悪用であるという一部ネットユーザーの主張は誤解である。
現行の兵役法では社会服務要員の待機期間は3年で、この間に適切な配置先が見つからない場合、行政上の理由で免除となる。これにより、毎年1万人以上が「未履行者」となる問題が生じており、兵役法改正の必要性が指摘されている。
ナ・イヌの兵役免除について、彼の元マネージャーは「今回の免除通知は私たちも初めての経験だった。兵役法に則った手続きであり、俳優本人も最大限兵役を遂行したい意志が強かった」と述べ、理解を求めた。
兵務庁の行政的な不備により発生したこの事態に、彼は謝罪と沈黙で対応した。彼の真心を理解し、公正な視点で彼を見守ることが求められている。
(記事提供=OSEN)
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