キム・ユジョンは今、女優として最も華やかで輝かしい時期を迎えている。古今東西の名作映画をたくさん見てきて思うのは、「人気絶頂となった女優の代表作というのは、20代なかばの主演作が圧倒的に多い」ということである。
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キム・ユジョンは1999年9月22日生まれで、ちょうど25歳を迎えている。本人が自覚しているかどうかはともかくとして、今は女優として最高のキャリアを出せる時期なのだ。それだけに、彼女の動向からは本当に目が離さない。
そんなキム・ユジョンが子役としてデビューしたのは、わずか5歳の時だった。それから20年が経過している。以前なら「子役は大成できない」というジンクスが韓国芸能界にもあったのだが、そのジンクスはキム・ユジョンの前で霧散した。
彼女は2016年の『雲が描いた月明り』で、大人の女優としての主演作をスタートさせたが、毎年のようにドラマをヒットさせており、常に注目度がナンバーワンとなっている。
印象的だったのは、2020年にドラマ『コンビニのセッピョル』でチ・チャンウクと共演したことだ。12歳も年上だった先輩俳優を相手に堂々たる演技を見せて、「本当に勘がいい女優だ」と思わせてくれた。この「勘の良さ」というのは女優にとって飛躍の武器になりうるのだ。
2024年もハン・ガンと共演した『マイ・デーモン』が好評だった。作品ごとに自分を的確に表現するスタイルを身につけており、それが新たな多様性に結びついている。それだけに彼女は新作が最も期待される女優となっているのだ。
その新作は、TVINGオリジナルシリーズ『親愛なるX』になる。このドラマは、生きるために仮面をかぶっていた女優と彼女を救おうと努める男によるロマンス・スリラーである。キム・ユジョンが演じるのは、苦しい境遇から頂点に立った女優ペク・アジンであり、相手役のユン・ジュンソに扮するのがキム・ヨンデだ。
残酷ながら限りなく美しいロマンス・スリラーで、キム・ユジョンはどんな輝きを見せてくれるのか。2025年に放送される『親愛なるX』は、韓国ドラマ界にとっても待望の話題作になっている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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