1990年に生まれたパク・シネ。彼女は2003年の『天国の階段』に出演して一気に知られるようになった。そんな彼女は、最初から女優を目指していたわけではなかった。なんと、幼い頃から刑事になることにとても憧れていたのだ。
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それはなぜなのか。
実はパク・シネが6歳くらいの時に自宅に泥棒が入って現金を盗まれてしまった。その額は、子供のパク・シネには到底考えられないような金額だった。その出来事にショックを受けた彼女は、世の中のすべての泥棒を捕まえたい、という意欲を見せるようになった。
実際、誰でも幼い頃の夢はしばしば変わってしまうものだが、パク・シネはそうではなかった。ずっと刑事になりたいということに強い憧れを持っていたのだ。
そんな彼女はなぜ芸能界に入ることになったのか。それは偶然の機会に恵まれてミュージックビデオのオーディションを受けたことがきっかけだった。
しかし、幼すぎるという理由でオーディションの最後に落ちてしまった。それでも、芸能事務所の関係者がパク・シネの可能性に期待して、「歌手としてやってみてはどうですか」と提案してきた。
両親はとても反対したのだが、パク・シネは「今でなければ絶対にダメだ」という気持ちが強くなって、泣きながら「やらせてほしい」と両親に懇願した。その熱意が実って、彼女は芸能事務所に入ることになった。
パク・シネは歌手としてデビューするための準備をしていたのだが、幼すぎて歌を歌うには感情表現が不足していると指摘されて、まずは演技の勉強から始めた。その時に、歌手のイ・スンファンの『コッ(花)』というミュージックビデオに出演した。
当時13歳だったパク・シネ。とにかく撮影の時に大変苦労したという。
「NGを出したことよりも、とても寒かったという思い出が大きいです。あの時は2月の済州島(チェジュド)での撮影でした。私が着ていたのは長袖のTシャツが1枚だったので、海風が本当に冷たくて、からだ中に携帯カイロを貼り付けて撮影をしていました」
当時のことを懐かしく思い出すパク・シネ。その後、彼女は俳優として開花して、大ヒットした『天国の階段』で大いに注目されるようになった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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