テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『善徳女王』(全62話)では、9月30日の第20話でとても大きな動きがあった。主人公トンマン(イ・ヨウォン)の正体が徐々に鮮明になってきたのだ。
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「花郎(ファラン)」のリーダーであるキム・ユシン(オム・テウン)の部下になっているトンマンは、女性でありながら男性として新羅(シルラ)で生きていた。しかし、本当のトンマンは、王女であるチョンミョン(パク・イェジン)の双子の妹だったのである。
当時の新羅では、「国王の子供が双子だと、聖骨(ソンゴル/両親が王家の血を受け継いだ人)の男子が絶える」という言い伝えがあった。それゆえ、トンマンが生まれたとき、国王(チョ・ミンギ)と王妃(ユン・ユソン)はチョンミョンだけを王家の娘として生かし、トンマンを侍女のソファ(ソ・ヨンヒ)に預けて王宮から逃がした。
そこまでしなければならなかったのは、権力を掌握していたミシル(コ・ヒョンジョン)が刺客のチルスク(アン・ギルガン)を派遣してトンマンの命を狙っていたからだ。結局、ソファとトンマンは中国に逃れ、チンスクも後を追った。
それから10数年……。チョンミョンは、過去の記録を調べて自分とトンマンが双子であることを悟った。そして、ついにその事実をトンマンに告げたのだ。その場には王妃もいた。彼女はようやく我が子に会えたのだが、喜びを素直に表わすことができなかった。
なにしろ、もしもミシルが事実を知るとトンマンの命が危なくなるからであった。それゆえ、王妃は国王にも事実を知らせなかった。当のトンマンはチョンミョンから自分の出生の事実を知らされて、にわかに信じられなかった。ショックが凄まじかったのだ。
「なぜ自分は捨てられたのか」
そのことを自問自答しながら、トンマンの苦悩はどんどん大きくなった。しかし、彼女はまだソファが生きていることを知らない。こうして『善徳女王』は「出生の秘密」をめぐってドラマが早くも佳境を迎えてきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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