【異常な人気にビックリ】『チャングム』でハン尚宮の助命運動はどこまで過激だった?

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テレビ東京でオンエアされている『宮廷女官チャングムの誓い』は、いま後半の医女編に入っているが、前半の料理人編でイ・ヨンエが演じるチャングムの師匠だったのがハン尚宮(サングン)だ。女優のヤン・ミギョンが気品を持って演じていたが、韓国で放送された2004年当時、ハン尚宮というキャラクターは絶大な人気を得ていた。

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結局、ハン尚宮はチェ尚宮(キョン・ミリ)の陰謀によって反逆罪に問われて命を落とすことになったが、「ハン尚宮を助けたい」という視聴者の哀願が殺到するようになった。ついには、インターネット上で「ハン尚宮を助ける運動本部」というサイトが登場するほどの盛り上がりを見せた。

このサイトは「苦労の末に最高尚宮となったハン尚宮は、朝鮮王朝時代はもちろん現代においても代表的な成功神話のヒロインです。彼女の死は、庶民階級の成功に対する希望を挫折させる悲しいことなのです」という主張を繰り返し、ぜひともハン尚宮を助けなければならない、とアピールした。

続々と賛同者が現れた。こうして、インターネット掲示板にはハン尚宮を助けたいという切実な声があふれるようになった。

「ハン尚宮を助けるためなら断食に突入する用意がある。一緒に活動してくれる同志を募りたい」

「全国のファンと一緒に100万人に及ぶ署名運動を展開したい」

『チャングムの誓い』のハン尚宮
ヤン・ミギョンがハン尚宮を演じた

視聴者の圧倒的な支持

さらには、「ハン尚宮を助けたいという嘆願が拒絶されるのであれば、リモコンを裏番組に合わせてしまおう。なんなら、視聴拒否運動を展開してもいい」といった過激な意見も出た。

ドラマの人気キャラクターの助命運動というのはよくある話だが、ここまで大がかりになったケースは珍しい。しかも、ハン尚宮は主役でなかったのだ。助演クラスのキャラクターの助命運動はまさに前代未聞であり、それほどこの役が視聴者の圧倒的な支持を受けていたことの証明でもあった。

ハン尚宮を演じたヤン・ミギョンもさぞかし感激したことだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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