NHKで放送中の『青春ウォルダム 呪われた王宮』は、パク・ヒョンシクが演じる世子イ・ファンが凛々しい姿で謎の事件に挑むドラマだ。その中で、彼を支える2人……ミン・ジェイ(チョン・ソニ)とテガン(ホ・ウォンソ)は仲が良くなかった。
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2人ともイ・ファンが信頼している側近なのだが、ミン・ジェイとテガンはどうしても相性が悪かった。そういう中でミン・ジェイがさらにテガンを強烈に疑う展開となってきた。というのは、ミン・ジェイが自分の一家を襲った毒殺事件の時に、テガンが確かに現場にいたという記憶が蘇ってきたからだ。
実はあまりのショックでミン・ジェイは毒殺事件の直前の記憶を失っていた。ところが、時間が経って徐々にミン・ジェイの記憶が鮮明になってきた。その時に真っ先に思い浮かべたのがテガンの顔だった。彼は間違いなく現場にいたはずだ、という確信が芽生えてきたのだ。
振り返ってみると、イ・ファンとミン・ジェイを襲ってきた場面でも黒装束の男の目がテガンの視線とよく似ていた。そういうことが重なってミン・ジェイはテガンへの疑惑を深めていったのだ。
どう考えてもテガンが犯人に違いない、ということを彼女は率直にイ・ファンに伝えた。しかし、彼はそれを真に受けなかった。というのは、イ・ファン自身が証人になっていたからだ。
つまり、毒殺事件のときにテガンは間違いなく王宮にいたのである。遥かに遠い開城(ケソン)まで出かけることはできなかったはずなのだ。そういう確信があったので、イ・ファンはミン・ジェイの提案を即座に却下した。
テガンも東宮に勤めるコ・スンドルの正体がミン・ジェイであることを知った。このことで彼はミン・ジェイに対する嫌悪感が強くなった。こうして、ますますミン・ジェイとテガンの仲は険悪になっていった。
板挟みにあったのがイ・ファンだ。彼としてはミン・ジェイとテガンの両方を心から信用していた。2人は自分のために絶対に欠かせない人材なのである。しかし、その2人がいがみ合っていてはますます不利な状況になってしまう。なんとか2人の仲を取り持つことはできないか。イ・ファンの悩みはさらに深まっていった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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