Netflixでも大人気の『涙の女王』は、物語の展開がとても面白く、何度も繰り返し見たいと思わせてくれるドラマである。この人気作で、ペク・ヒョヌ(キム・スヒョン扮)の妻ホン・ヘインを演じたのが、キム・ジウォンだ。
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ドラマを見た人は誰もが知っているように、ホン・ヘインは強烈なキャラクターだ。クイーンズグループのデパート部門を仕切っており、財閥グループの常務理事も務めている。
弟のホン・スチョル(クァク・ドンヨン扮)がグループの専務理事として頼りないため、自分がやらなければならないと思い、気が強くなっていった部分もあった。
もともとは性格が優しい女性だったはずだ。しかし、財閥家の中であまりに贅沢三昧に育ったために、思う存分にやらないと気が済まない性分になってしまったのだ。それでも、彼女はヒョヌとの結婚をやり直す過程で、本来の自分を取り戻していった。
そんなヘインのキャラクターを見ていて、思い出したのが『哲仁王后~俺がクイーン!?~』の王妃であるキム・ソヨンだ。
シン・ヘソンが演じたキム・ソヨンは、本来はとても性格が良く、政治にも関心を示さないようなおとなしい女性だった。しかし、現代からタイムスリップしてきたチャン・ボンファン(チェ・ジニョク扮)の魂が入ったことで、性格が一変してしまう。
何と言っても、キム・ジョンヒョンが演じた朝鮮王朝第25代王・哲宗(チョルジョン)を、自分の思うとおりの夫に作りかえていた。そのように、主体性を持った王妃になったのがキム・ソヨンのすごいところだった。それもすべて男性の魂が入り込んできたことが、自分を変えるきっかけとなったのだ。
『涙の女王』のホン・ヘインと『哲仁王后』のキム・ソヨン。2人とも女王の貫録を持ったキャラクターなのだが、本来は2人とも性格が優しかったのに、育ってきた環境や刺激的な変化によってわがままなキャラになりきった。
それでも嫌味な女性ではない。むしろ、好感度が抜群によくなっていった。それゆえ2人は、韓国ドラマ史に残る2大キャラクターになったのである。
文=大地 康
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