『涙の女王』で世間知らずの財閥3世スチョルを演じるクァク・ドンヨンに大注目!

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ドラマの奥深さをとことん見せてくれる『涙の女王』。その中で「無能な御曹司」ながら「どこか憎めない」キャラとなっているのが、クァク・ドンヨンが演じているホン・スチョルだ。

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『涙の女王』は「シリアス」と「コミカル」がバランスよく配合されたドラマとも言えるが、そのコミカルな部分を主役級で引き受けているのがスチョルだと言える。

特に笑える部分を取り上げてみると……それは、財閥クイーンズグループの創業者であるマンデ会長(キム・ガプス)の80歳の誕生日を祝うパーティーでの出来事だった。

財閥家の後継者として実力を見せる立場だったスチョルが自信を持って企画したのが、マンデ会長のイメージをキャラクター化するプロジェクトだ。参加者のみんなが大いに期待していたのだが……。

これが、とんでもない失敗作であった。会場から失笑がもれ、当のマンデ会長も嫌気がさすほどのキャラクターだった。こんなシロモノを自信満々で発表したスチョル。本当に大事なところが完全に抜けている男だ。そんな醜態を延々と見せた局面は視聴者の爆笑を誘ったに違いない。筆者も笑いが止まらなかった。

クァク・ドンヨン
『涙の女王』でホン・スチョルを演じたクァク・ドンヨン(写真提供=OSEN)

落ちぶれた立場

また、没落した財閥家がヒョヌ(キム・スヒョン)の実家の世話になる場面でもスチョルは世間知らずを露呈した。食事の場でヤカンの水を断り、ヨーロッパのブランド飲料水を要求したのである。完全な勘違い男だ。当然ながら、となりにいた姉のヘイン(キム・ジウォン)から思いっきり引っぱたかれていた。瞬間的に、その場にいた他の人たちが凍り付いた。それほど強烈なヘインの一発であった。

そこまでされなければ自分の落ちぶれた立場がわからないのがスチョルという男なのである。そんな男も「強い男」になりたくて必死にボクシングの練習に精を出すようになった。今度ばかりは本気だ。

果たして、練習の成果で望むような強い男になれるのだろうか。終盤に向けてスチョルの逞しい変身に期待したい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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