『涙の女王』のヒロインはこれまでのドラマと違うワケ

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Netflixでも配信中のドラマ『涙の女王』がこれまでのドラマと差別化される特徴の一つはヒロインの設定にある。

世紀の恋愛と結婚して、しかも離婚した財閥3世令嬢だが、余命判定を受けた後のキャラクターの変化が、このドラマの主な観戦ポイントの一つだ。

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だが、気難しい女王が突然『涙の女王』に変貌するわけではないので、むしろ反転だ。 死を控えたヒロインは、悲劇に突き進むかもしれない状況でも痛快爽快なサイダーのようで、視聴者たちを熱狂させている。

韓国ではtvNで放映されているが、第10話は自己最高視聴率(全国世帯基準平均19%、最高20.6%)を記録した。

その第7話では自身の死を口実に脅迫するユン・ウンソン(パク·ソンフン扮)によって記者会見をしなければならないホン・ヘイン(キム・ジウォン分)の姿が描かれた。いつにも増して濃くメイクアップしていても悲しそうに見えたのは、ヘインが置かれた状況のためだった。

自分と家族のすべてを奪っても厚かましくヘインと結婚をしようとするウンソンは、大切な人たちを守りたければ自分のそばに来るようとヘインを脅迫した。

ヘインは、困難の中でも自分のそばにいるという前夫ベク・ヒョヌ(キム・スヒョン扮)が、ウンソンの計略によって会社で窮地に立たされているといことを聞いて惨憺たる心情を隠すことができなかった。 

結局、ヘインは「これから私の問題は私が解決する。私と関係もないあなたが訳もなくあれこれ被害を受けるのは負担になる」とヒョヌに告げ、ウンソンに寄る。嬉しさを隠せなかったウンソン。ヒョンウは壇上に上がったヘインを悲しく眺めるしかなかった。 

こうして始まった記者会見。ウンソンはヘインをデパートの代表取締役に再任すると明らかにし、ヘインはウンソンに感謝の気持ちを伝えたあと、「ユン会長に脅迫された。私の夫で法務理事だったベク・ヒョンウ氏にどんな容疑でもかぶせて刑務所に送ると言われた」と暴露した。 

(画像=tvN)

この暴露に場内はひっくり返った。ヘインはさらに「私はクイーンズグループの代表の座に二度と行くことはできない。余命いくばくもないという判定を受けたため」と爆弾告白した。

最初からウンソンの脅迫の芽を断ち切る覚悟だったのだ。ヘインは奪われた財産と家、経営権を取り戻し、ウンソンに復讐できる最も早くて正確な方法を選択したのだ。 

予想できなかった発言にウンソンは大きな衝撃を受け、ヘインの視線はヒョヌに向かっていた。 

愛する人を守るためにヒロインが選択した方式は、率直さと公開暴露だった。そして、それはむしろ自分のすべてを投げ捨てたものと言える。 

ヘインは、愛する人を守らなければならないという名目の下で、男性主人公も家族も視聴者ももどかしさを感じさせる、いわゆる「すべてを一人で抱え込んで隠して耐える(それが最善でないことは明らかなのに)ありきたりのヒロインではなかった。視聴者たちがヘインを応援する理由はここにある。

(画像=tvN)

一滴の涙も流さないようにすると約束して結婚した財閥の妻と、妻だけを信じて結婚したが涙が乾く日がなかったものの、妻の実家を生かすために奔走する夫の姿は、逆発想の新鮮さにあふれている。パク・ジウン作家の筆力によって、興味深いキャラクターが誕生したとも言えるだろう。

涙を流さないようにしてあげるというヘインの約束、そして男性主人公のために極限の状況の中でも動揺することなくそれを守ろうと努力するヘインは、パク·ジウン作家らしい女性主人公と言えるだろう。

(記事提供=OSEN)

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