韓国の俳優たちがドラマ業界の不況を身をもって実感している。
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制作が白紙になる作品が続出していることで、作品の大切さに気付いたり、業界の不況を率直に語っているのだ。
4月12日に放送された観察バラエティ番組『私は1人で暮らす~シングルのハッピーライフ~』(MBC)では、俳優イ・ジュスンが業界の不況期を自己啓発のチャンスにする姿が映った。
以前とは違ってきれいに整理された部屋を披露した彼は、「心理的に変化があった。次回作2本の制作が見送りになった」と打ち明けた。作品のミーティングやオーディションが急減し、恐怖と不安に悩まされているという。
それでもこの時期を自己啓発のチャンスにしようと、運動や日本語の勉強、哲学書に夢中になっている彼の姿に、視聴者からの応援が寄せられた。
不況を明かしたのはイ・ジュスンだけではない。
俳優チョン・ギョンホも最近、YouTubeの動画で「次回作が白紙になった」と明かした。彼は「なんだか上手くいかないことが多いと聞く。(白紙になった作品だけで)6~7本だとか。良い台本だったのに残念。最近は静かに休んでいる」と話した。
チョン・ギョンホの言葉を聞いていた『応答せよ』シリーズのシン・ウォンホ監督も、「良い監督、脚本家、俳優たちが決まっても白紙になることが多いみたい」と、ドラマ業界の不況を明かした。
その代表例が、女優ハン・イェスルが出演を前向きに検討していた『ソウルに女王が住む』だ。同作はハン・イェスルとイ・ヒョヌの共演が期待され、台本も第4話まで仕上がったが、投資や編成が決まらず事実上制作中止になった。
女優コ・ヒョンジョンと俳優イ・ジャンウも不況について言及している。
コ・ヒョンジョンは「オファーが来ない。みんなには(好きで休んでいると)誤解されている。ワントップじゃなくてもいいし、出演料を削ってもいいので、本当に良い俳優たちとお仕事がしたい」と明かした。
イ・ジャンウも「最近のドラマ業界はめちゃくちゃだ。厳しいし、カメラ監督さんたちもみんな暇を持て余している。黄金期にあった資本がどこに行ったのか謎だ」と話した。
(記事提供=OSEN)
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