俳優イ・ドヒョンが映画デビューと同時に「1000万俳優」(=観客動員数1000万人を突破した作品に主演した俳優)の枕詞を獲得した。現在兵役中の彼を、ファンたちは軍隊から「掘り起こして連れてきたい」(映画の中で“墓を掘り起こす”ことにちなんだ言い方)らしい。
韓国で2月22日に公開された映画『破墓』(原題)。公開から34日連続でボックスオフィス(映画ランキング)1位をキープし、圧倒的なヒットぶりを見せた。3月24日には観客動員数1000万人を突破し、2024年初の“1000万映画”となった。これは、同じミステリーオカルト映画である『哭声/コクソン』の記録(687万人)をはるかに上回る、ミステリーオカルト映画史上最高記録となる。
イ・ドヒョンはこの映画で経文を唱える男巫、ポンギル役を熱演。全身にタトゥー、ロン毛、ヘッドセットという今時の格好で“ヤバいもの”に立ち向かうキャラクターで、Z世代の目を引いた。無愛想とカリスマ性を行き来する温度差で観客を魅了した彼は、口調と目つきに変化をもたらした憑依のシーンでこれまで培った演技力を爆発させた。
『破墓』でスクリーンデビューを飾ったイ・ドヒョンは、ドラマに続いて映画もヒットしたことで、“ヒット必至俳優”の地位を固めた。
新しいジャンルへの挑戦と破格のイメージチェンジ、それらをサポートする演技力で“1000万新人”の誕生を知らせたのだ。
ただ、残念ながらイ・ドヒョン本人は『破墓』がヒットした喜びを思う存分満喫できずにいる。昨年8月から兵役がスタートし、現在、空軍の軍楽隊で国防の義務を果たしているからだ。
そのため、ファンたちは彼を「軍隊から掘り起こして連れてきたい」と冗談混じりの声を上げている。彼の演技をもっと近くで、絶え間なく見たいからだ。
そういうファンの惜しむ声を聞いたのか、先月1日、イ・ドヒョンは自身のSNSに「今は兵役中なので直接ご挨拶できず、こうやって文章で伝えることになって申し訳ありません。観客数の記事に接してその喜びを分かち合いたかったのに、目を開けてみたら400万人なんて。今後どこまで増えるか分かりませんが、ファンのみなさんと観客のみなさんの声援に本当に感謝申し上げます」と綴った。
一緒に公開された写真には、主演キャストの写真を表示させたタブレットを手に笑っている、軍服姿のイ・ドヒョンの姿が写っていた。観客数400万人でその笑顔だったのだから、1100万人超えとなった4月2日に彼の笑顔はもっと満開だったはずだ。
軍人イム・ドンヒョン(イ・ドヒョンの本名)が早く兵役を終えて俳優イ・ドヒョンとして元気に復帰することを、ファンたちは待ち望んでいる。
(記事提供=OSEN)
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