テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、3月28日の第25話で、一つの時代が終わった。前提となるのが、ピョンガン王女(キム・ソヒョン)とコ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)の戦いだった。
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ピョンガン王女にとって、コ・ウォンピョは最大の宿敵であった。しかも、絶対に復讐を果たさなければならない相手だ。彼は高句麗(コグリョ)の国王の座を狙っていて、そのやり方があまりに非道だった。
特に、コ・ウォンピョは平原(ピョンウォン)王(キム・ボプレ)とヨン王妃を陰謀に陥れて、ピョンガン王女の母を殺してしまった。それゆえ、成人したピョンガン王女はコ・ウォンピョを絶対に倒さなければならなかった。
しかし、狡猾なコ・ウォンピョは本当に手強かった。彼は反乱を起こして平原王の命を狙った。そんな宿敵を、ピョンガン王女はオン・ダル(ナ・イヌ)の協力を得て倒すことができた。最後の場面でピョンガン王女は、万感の思いを込めてコ・ウォンピョに刃を向けた。その末にピョンガン王女はついに悲願を果たした。天国の母にもいい報告ができた。
けれど、彼女は最愛の人を失った。それはオン・ダルだ。彼は血なまぐさい戦いに疲れ、変わってしまったピョンガン王女と夫婦の生活を続けることができなくなっていた。しかも、最愛の母がコ・ゴン(イ・ジフン)によって殺された。絶望したオン・ダルは、結局、山に帰っていくという選択をした。ピョンガン王女にとって痛恨の出来事だった。
それから4年後、ピョンガン王女はずっと戦いに明け暮れていた。勝利して王宮に戻ってきた時、冷たく迎えたのが国王であった。自分の弟……今は高句麗の新しい国王になっていた。しかし、かつての太子ではなく、別人のような国王だ。
彼の目には姉への反感が満ちていた。そんな弟に対して、高句麗を愛するピョンガン王女はどのように対処するのか。ピョンガン王女の新たな戦いからも目が離せない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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