キム・スヒョンとキム・ジウォンが主演して大人気を博している『涙の女王』。毎週土曜日と·日曜日の夜に韓国のtvNで放送されており、日本では同時配信されているNetflixで視聴することができる。
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物語は、財閥のクイーンズグループでデパート部門を仕切るホン・ヘイン(キム・ジウォン)と、法務部で辣腕をふるうペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)による、3年目の夫婦の危機と復活を描いている。
その中で、過去の出来事が随時挿入されながら、余命が短いと宣告されたヘインのたくましい生命力が焦点となっている。また、離婚を決意した途端に衝撃な事実を知って揺れ動くヒョヌの行動も注目のマトだ。
とにかく、ストーリーがジェットコースターのように変化に富んでいるのは、シナリオを担当するパク・ジウン作家の腕が冴えているからだ。
これまで、『僕の妻はスーパーウーマン』『棚ぼたのあなた』『星から来たあなた』『プロデューサー』『青い海の伝説』『愛の不時着』といった人気作を手掛けてきたキャリア豊富な達人が、ドラマを縦横に動かしている。その中で、喜怒哀楽を存分に見せているのがキム・スヒョンだ。
彼はこれまでも『星から来たあなた』と『プロデューサー』を通じてパク·ジウン作家の世界観を表現してきた。その経験を生かして、今回もヒョヌのキャラクターに合わせて多彩な演技力を発揮している。特に目立っているのが、喜怒哀楽の「哀」だ。
なぜならば、ヒョヌは自分が思い通りにならなくて落ち込んだときは、ビールをガンガン飲んだ末に泣きじゃくったりしている。このように絶望的な気分になることが多いのだ。
そんなときにヒョヌは、オフィスで法務部のやり手として活躍しているときと別人になってしまう。しみじみと人間の弱さをシリアスに出しているのだ。しかも、演じるキム・スヒョンは、人間の極端な感情の起伏をありのままに出している。そこに、キム・スヒョンの真骨頂がある。本当に彼は『涙の女王』で天才的な表現力を見せてくれている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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