『セカコイ』の韓国配給会社とKADOKAWAが合同会社設立へ。“グローバル競争力の強化”

2024年03月07日 話題
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総合コンテンツ会社の株式会社BY4Mが、日本の総合エンターテインメントグループ・KADOKAWAと手を組んで合同会社を設立し、本格的なグローバルコンテンツ競争力強化に乗り出す。

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3月6日、BY4Mは「BY4Mの出版事業部門を分割、KADOKAWAが有償増資した新しい合同会社を設立する」と明かした。

KADOKAWAグループは、出版、映像、ゲーム、ウェブサービス、教育などさまざまな事業ポートフォリオで構成されたIPを安定的に創出し、世界中に広く展開することを柱とする「Global Media Mix with Technology」の推進という基本戦略のもと、これまで北米、中華圏、東南アジア圏を中心に海外拠点事業基盤の強化・拡張を進めてきた。

韓国では映画『君の名は。』『すずめの戸締まり』『新世紀エヴァンゲリオン』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの会社として知られているが、韓国企業とパートナーシップを結んで現地法人を設立するのは今回が初めてだ。

BY4Mは「楽しみがあるすべてのところに」というモットーを掲げ、固有のデジタルマーケティングおよびOSMU事業力量に基づいて過去の海外源泉IPを発掘し、出版や映画産業でさまざまな作品をヒットさせている。

代表例は映画『今夜、世界からこの恋が消えても』だ。KADOKAWAで出版された一条岬の同盟の原作小説をBY4Mは2021年に韓国で出版し、50万部以上売り上げ下半期の外国小説1位になった。韓国でのヒットが日本でも伝わり、実写化した映画をBY4Mが韓国で配給した。

『今夜、世界からこの恋が消えても』
『今夜、世界からこの恋が消えても』韓国版ポスター

映画はBY4Mの戦略的なマーケティングを通じてファンを増やし、観客動員数118万人を突破。これは、1999年公開された映画『Love Letter』以来最高ヒット記録だ。このような成功事例をもとに、BY4MとKADOKAWAの縁が始まった。

ソウルに設立される合同新会社はKADOKAWAが保有する多様なIPとBY4MのデジタルマーケティングおよびOSMU事業の力量を協業し、韓国市場で拡大展開することが目標だ。

BY4MとKADOKAWAの両社は、今後それぞれ保有しているOSMUインフラに基づいて、日本と韓国を基点としたクロスボーダーメディアミックスの展開拡大など、原作IP基盤の映像事業を含む付加事業の拡張と新規領域への進出にも力を入れる予定だ。

(記事提供=OSEN)

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