知ってる?韓国でリメイクされた日本ドラマ3選!視聴率15%超のあの人気作が韓国では?

2024年01月17日 作品情報
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これまで日本で多くの韓国ドラマがリメイクされてきたが、韓国でリメイクされている日本ドラマもたくさんある。

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現在、Disney+(ディズニープラス)で配信中のドラマ『愛していると言ってくれ』。1995年に豊川悦司・常盤貴子主演で放送された日本ドラマ『愛していると言ってくれ』(TBS系)をリメイクしたものだ。

リメイクされる作品と言うのはやはり視聴率が高く、人気な作品で、韓国側も日本側も、また別の国もリメイクする際は比較されぬよう、そしてそれ以下の評価をされないよう、慎重になる。

今回は、日本のドラマをリメイクした作品を3つ紹介する。

『マザー~無償の愛~』

2010年に放送された松雪泰子主演のドラマ『Mother』(日本テレビ系)。児童虐待など、社会問題を扱った作品だ。

30歳半ばの鈴原奈緒(演者松雪泰子)は、これまで恋人もつくらず結婚もせず、室蘭の大学でひたすら渡り鳥の研究に励んでいた。そんななか、突然大学の研究室が閉鎖され、仕方なく近隣の小学校で理科の教師として勤めることに。ある日、産休の教師の代わりに一年生の担任を任された奈緒は、クラスの中で浮いている道木怜南(演者芦田愛菜)と出会う。

どこか風変わりな怜南が苦手だったが、身体にいくつか痣があることに気づき、虐待を受けていることを知る。そして、ある事件をきっかけに奈緒は怜南を誘拐し彼女の母親になることを誓う。

当時5歳だった芦田愛菜の圧巻の演技力も話題になったり、ストーリー展開も良かったりと、第1話から11.8%と好調なスタートを切り、1桁台に下がることもなく、最終話(第11話)も16.3%を記録し、幕を下ろした。

一方で2018年に放送された韓国リメイクでは第1話から3.0%、そこから大幅にあがることもなく、最終話(第16話)の5.0%が最高視聴率となった。

演技派女優でお馴染みのイ・ボヨンが主演を務め、芦田愛菜の役はホ・ユルが務めている。大まかなストーリーは一緒だが、韓国ドラマ“らしさ”も取り入れ、少し設定を変えたりもした。視聴率は低かったものの、視聴者からの反応は絶賛するものばかりだった。

『マザー~無償の愛~』
『マザー~無償の愛~』公式ポスター(画像=tvN)

日本の原作のみを見た方も、もしくは韓国リメイクだけを見た方も、両方見比べてみるとその違いやディテールに気づく楽しみがあるため、両方見てみるのもおすすめだ。

また、韓国リメイク版は2018年の「第54回百想芸術大賞」でTV部門作品賞を受賞し、ホ・ユルがTV部門女子新人演技賞を受賞。「ソウルドラマアワード」でもミニシリーズ最優秀賞を受賞、今回はイ・ボヨンが女子演技者賞を受賞する快挙を成し遂げた。

なお『マザー~無償の愛~』は、U-NEXTとプライムビデオを通じて視聴可能だ。

『平日午後3時の恋人たち』

2014年に放送された『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)は、平凡に暮らしていたパート勤めの主婦である笹本紗和(演者上戸彩)が、偶然車上荒らしを目撃したのをきっかけに、高校教師の北野裕一郎(演者斎藤工)と不倫関係になる。

ドラマのタイトルは当時、ニュースでも取り上げられていた夫のいない平日の昼間に不倫する主婦を指す「平日昼顔妻」からきている。

主演を務めた上戸彩は2012年に結婚しており、まさに新婚だったときに本作の撮影に臨んでいた。役柄への感情移入がすごく「辛かった」と振り返るときもあった。

それぐらいドロドロな不倫を描いた本作。2014年の流行語大賞にも「昼顔」がノミネートされ、2017年には映画化もされている。

視聴率も最高16.7%を記録しており、絶賛されていた。

そして2017年、『トンイ』女優のパク・ハソンが上戸彩の演じた役、好青年のイメージが強いイ・サンヨプが斎藤工の演じた役に抜擢され、リメイクされた。

日本のオリジナルとは異なり、最高視聴率2.1%に1%台を切ることも。大まかな流れは一緒だが、レビューなどを見てみると「文化の違いなのか、日本の方がドロドロしていてよかった」といった意見が多く、良くも悪くももう少し純愛のように描かれていることが低視聴率の要因ではないだろうか。

ただ、それでも「ラストが違う感じがとてもよかった」「違う作品のように楽しめた」といった好評のコメントも多く見受けられ、見比べる楽しさがあるドラマの一つだ。

『平日午後3時の恋人たち』
『平日午後3時の恋人たち』公式ポスター(画像=チャンネルA)

なお『平日午後3時の恋人たち』も、U-NEXTとプライムビデオを通じて視聴可能。

『Dr.JIN』

同名の漫画を原作とした『JIN-仁-』(TBS系)は、日曜劇場の枠で2009年から放送された。

幕末の江戸にタイムスリップした脳外科医・南方仁(演者大沢たかお)が苦難の末にペニシリンを製造するなどして、人々の命を救う姿を描いたヒューマンドラマで、第1期(全11話)が2009年10月に、2011年4月に完結編(全11話)が放送されると、20%超えの視聴率を何度も叩き出した。

医療ドラマ、時代劇、そしてタイムスリップまで。様々な要素を混ぜ合わせた本作はまさに大成功を記録したのだ。

もちろん、演技派俳優と名の高い大沢たかおをはじめ、綾瀬はるか、中谷美紀、桐谷健太などの熱演もはずせないだろう。

そして2012年5月。いよいよ、韓国リメイク版が放送された。

俳優ソン・スンホンが主演を務め、ヒロインにはパク・ミニョンが抜擢。そのほか日本でも名の知られたキム・ジェジュンやイ・ボムスなど多くの豪華キャストが出演した。当初全20話構成で放送予定だったが、2話延長が決定し、全22話という長編作品となっている。一部、ロンドンオリンピックと重複し、降板したりもしたが、第1話から第21話まで2桁をキープしてきた。しかし最終話(第22話)に関しては、8.8%を記録し、残念な結果となった。

『Dr.JIN』
『Dr.JIN』公式ポスター(画像=MBC)

それでもヒットしたことに変わりはない。好評もあふれ、キム・ジェジュンに関しては「2012 MBC演技大賞」で新人演技賞を、「2013 ソウルドラマアワード」では韓流ドラマ主題歌賞を受賞するという快挙を成し遂げた。

なお『Dr.JIN』はhuluで視聴可能だ。

文=佐々木夏美

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